この時期になるとスーパーなどで見かける「新じゃがいも」。
春に収穫されたばかりのじゃがいもで、皮がやわらかいため皮ごと食べることができます。
じゃがいもは品種によって味や食感、皮や果肉の色が異なり、料理にあった品種を選ぶことで出来映えも違ってきます。
そこで、今回は代表的なじゃがいもの品種とその特徴をご紹介します。
●男爵
じゃがいもの代表的な品種で、ゴツゴツとした丸みのある形をしています。果肉は白っぽくて、加熱するとホクホクとした食感になるのが特徴です。マッシュポテト、コロッケなどに調理するのがおすすめ。
●メークイン
男爵と並んでよく知られている品種。長い楕円のような形をしており、表面が滑らかなことが特徴です。皮がむきやすい品種であり、粘質で煮崩れしにくく、煮込み料理や炒め物に適しています。
●ニシユタカ
「新じゃがいも」として流通している主な品種です。皮は薄い黄色で、果肉は淡黄色。暖地に適した品種で、主に九州各地をはじめ関西より西の暖かい地域で栽培出荷されています。やや粘質で甘味があり、火の通りは遅いですが煮崩れしにくく、カレーやシチューなど煮込み料理に向いています。
●ホッカイコガネ
メークィーンのような長い形をした品種です。もともとフライドポテト用に開発された品種で、フライにした時に茶色く変色しにくいという特徴があります。また、メークインよりもさらに煮崩れしにくく、長時間煮込む料理にも向いているといわれています。
●アンデス赤
丸いこぶし状の形をしたものが多く、皮が赤色のじゃがいもでアンデスレッドやネオデリシャスとも呼ばれます。果肉は黄色で、甘味があってクリーミーな舌触り。やや煮崩れしやすいので、ポテトサラダやコロッケなど実を崩して使う料理に適しています。また、ジャーマンポテトなどにするとホクホク感が楽しめます。
●インカのめざめ
卵形で小粒、非常に濃い黄色の果肉が特徴の品種です。甘味が強く、その味はナッツや栗に似ていると評されることもあります。油で揚げても色の変化が少なく、フライドポテトにするときれいに仕上がります。また、煮崩れしにくいので煮物にも使えます。
●シャドークイーン
メークインと同じ長い卵型をしていますが、最大の特徴は果肉が紫色であることです。加熱しても変色しないので、その鮮やかな紫色を活かしてサラダやポタージュ、ポテトチップスなどにすると非常にきれいです。
一口にじゃがいもといっても様々で、ちょっと使い分けをすることでいつもと一味違う食卓に変えてくれます。
ぜひ自分にぴったりのじゃがいもを探してみてください!
今回は、バリエーション豊かな新じゃがいもレシピをご紹介します。
新じゃがと豆乳のディップ
今回、野菜は80℃の湯でゆでるレシピで紹介しますが、新じゃがいもだけは別です。でんぷん質のいも類は、温度が低いと中まで火が通らないので、沸騰した湯で、しっかりとゆでます。
チキン&チップス
「フィッシュ&チップス」を、鶏むね肉でアレンジ。肉が口の中でふんわり、ほぐれるような揚げ上がりは絶品!ビール入りの衣で、サクッと香ばしくいただきましょう。