ひじきが本来持っている甘みを引き出すため、できるだけ薄味で調えます。
大豆と昆布の本来の甘みを生かし、根気よくコトコトと煮込みます。梅干しの酸味が、甘い炊き合わせに深みを添えます。
『ゆでる』とは、ゆで汁と素材の汁を交換すること。大根のうまみをゆで汁に逃さないために、下ゆではしません。
豆腐のほのかな甘みを大切に。追いがつおが、豆腐の甘みをさらに引き立てます。
懐石料理とは一汁三菜を基本とした、茶事の中でもてなされる食事のことです。最初に出す汁は、ひとしゃくのご飯の量に調和する分量でよいので、とりあえずという意味で少量です。