きょうの料理レシピ
青のり麩の汁
懐石料理とは一汁三菜を基本とした、茶事の中でもてなされる食事のことです。最初に出す汁は、ひとしゃくのご飯の量に調和する分量でよいので、とりあえずという意味で少量です。
写真: 佐伯 義勝
材料
(つくりやすい分量)
- ・だし 適宜
- *昆布とかつお節でとったもの。
- ・白みそ
- *9の割合。
- ・赤みそ (八丁みそ)
- *1の割合。
- ・青のり麩 (生麩) 適宜
- ・小豆 少々
- ・二番だし 適量
- *一番だしをとったかつお節と昆布に水を加え、約5分間煮出したもの。
- ・溶きがらし 少々
- *約1時間前に粉がらしを堅く溶いて器のままふせておき、盛る前に、汁で柔らかく溶きのばす。スプーンですくって落としたときに、ポトリと落ちて流れない程度。
つくり方
1
だしに白みそ9、赤みそ1の割合を合わせて混ぜ、毛ずいのう(馬の毛を張ったこし器。なければ目の細かいこし器でも可)で2回こす。
2
青のり麩は、1人分約2.5cm角に切り、二番だしに1の汁少量を加えた中で煮ておく。
3
小豆は柔らかくゆで、2の青のり麩と同様に煮て下味をつける。
4
ぬるま湯で温めておいた汁椀を清潔なふきんでふき、温めておいた青のり麩、小豆を盛り、汁を注ぎ入れ、溶きがらしを落とす。
全体備考
◆このレシピをつかったおすすめの献立◆
【向付】若狭ぐじの細づくり
【汁】青のり麩の汁
【飯】「ただいま炊きあがりました。一口どうぞ」といった気持ちをこめて横一文字によそう。
◆おすすめの献立 その他のレシピ◆
若狭ぐじの細づくり
きょうの料理レシピ
2007/03/28
放送50年 懐かしのあの人 あの名調子
(初回放送日:1980/11/10)
このレシピをつくった人
辻 義一さん
(1933~2021)茶道裏千家流の懐石を務める料理店の3代目。希代の数寄者・北大路魯山人の鎌倉の家に住み込み、料理修業をした。昭和39年に「きょうの料理」に出演の辻嘉一さんの長男である。
つくったコメント