たけのこのゆで方
春の訪れを告げるたけのこ。生のたけのこは、とれてから時間がたつほどえぐみが増します。ほかの用事はひとまず後回し、とにかくゆでましょう!たけのこがすっぽり入る大鍋を準備すれば、ゆでるのは簡単!皮のむき方も丁寧にご紹介します。
写真: 竹内 章雄
材料
(つくりやすい分量)
- ・たけのこ 1~2本(合計約1kg)
- ・赤とうがらし 1本
- ・米ぬか 1つかみ
- *なければ、米カップ1/4または、 米の最初のとぎ汁カップ2でもよい。
つくり方
たけのこは、穂先を斜めに切り落とす。縦に1本切り目を入れる。
穂先に向かって細くなるあたりから斜めに切り落とす。縦の切り目は穂先のほうを深く、根元のほうを浅く入れる。
大きめの鍋にたけのこ、かぶるくらいの水、赤とうがらし、米ぬかを入れる。
赤とうがらしと米ぬかは、たけのこの風味を残しつつ、えぐみを取ってくれる。
落としぶたをして強火にかけ、沸いてきたら弱火にし、フツフツとした状態で30~40分間ゆでる。
根元に近い部分に細い金串を刺して、中心までスッと通ればゆで上がり。
竹串でもよいが、ひっかかりやすいので金串がベスト。
落としぶたをして、ゆで汁につけたまま、5時間~一晩(8時間)おいて冷ます。
完全に冷めるまでおいて、アクを出しきる。
水で洗ってぬかを落とし、切り目から皮をむく。
皮は白っぽくても堅い部分は食べられないのでむく。かじってみると食べられるかどうかわかる。
表面に少し残っている柔らかい皮を包丁の峰でこそげ、きれいに整える。穂先の柔らかい皮(姫皮)をクルリとむいて、とっておく。
こそげた皮は、たけのこご飯に加えたり、姫皮と一緒に当座煮に使うとよい。
すぐに使わないときはボウルまたは保存容器に入れる。ゆで汁カップ1/2~2/3と水適量を加えて、かぶるくらいにしてつけておく。使うときは洗って水けをきる。
ゆで汁を加えておくと、たけのこが水っぽくなるのを防げる。
●保存
ラップまたはふたをして、冷蔵庫で3~4日間。水はかえなくてよい。
◎たけのこの楽しみ方◎
たけのこは根元から穂先まで、部位ごとのおいしさがある。特徴を知って、食べ比べをしてみるのも楽しい。
【穂先】香りがよく柔らかいが、えぐみがある。たけのこご飯、煮物、汁物、揚げ物などに。
【姫皮】薄くて柔らかい皮の部分で、えぐみがある。当座煮や汁物、あえ物などに。
【真ん中】ほどほどに柔らかく、食感と甘みのバランスがよい。たけのこご飯、煮物や照り焼きなどに。
【根元】堅いけれどいちばん甘く、えぐみが少なくて風味がよい。たけのこご飯やお焼き、ポタージュなどに。
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このレシピをつくった人
久保 香菜子さん
母親譲りの料理好きが嵩じて、高校生の頃から京都の老舗料亭「たん熊北店」にて懐石料理を学ぶ。同志社大学英文学科卒業後、辻調理師専門学校に入学して、調理師免許、ふぐ調理免許を取得。その後、出版社で料理書の編集に携わり、独立。料理製作、スタイリング、レストランのメニュー開発・テーブルコーディネイト、編集など、食に関するジャンルを問わず活動中。
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