たいの煮つけ丼
魚の王者・たいを甘辛の丼に。香ばしく焼いて、サッと煮るのがポイントです。
写真: 原 俊彦
*1人分
材料
(2人分)
- ・たい (切り身) 2切れ(150g)
- *刺身用でもよい。
- ・水 カップ1/3
- *またはだし。
- ・温かいご飯 茶碗2杯分
- ・グリンピース (生/塩ゆでする) 大さじ2
- ・サラダ油 小さじ1
- ・みりん 大さじ2+1/2
- ・しょうゆ 大さじ2+1/2
- ・砂糖 大さじ1
つくり方
たいは2.5cm幅に切る。フライパンにサラダ油小さじ1を入れて火にかけ、たいの皮を下にして並べる。皮にこんがりと焼き色がついたら裏返し、両面を焼く。
皮がパリッとするまで焼く。たいの身は柔らかいので、あまり動かさずに焼くこと。
1にみりん・しょうゆ、砂糖、水を順に加える。汁に軽くとろみがつくまで煮たら、たいを取り出す。残った煮汁はかば焼きのたれ程度に、しっかりととろみがつくまで煮詰める。
甘辛い煮汁でたいを煮て、味を含ませる。
器にご飯を盛り、2のたいをのせ、煮詰めた煮汁をかける。グリンピースを散らす。
◆爲後さんの「たい」のお話◆
たいといえば、一般的に「真だい」のことをさす。姿や色、味もよいたいにあやかろうと、タイ科以外の魚にも「○○だい」という名がついているほど、日本では昔から大切にされてきた魚。たいは冬の間は水深30〜150mの深いところでじっとしているが、春の産卵期になると、群れをなして浅いところへ移動してくる。このころのたいが脂がのって非常においしいとされている。桜の季節ということから「桜だい」と呼ばれる。しかし、6月ごろの産卵後のたいは身がやせ、味が落ちることから、一転して「麦わらだい」と呼ばれ区別される。この名は、この時期が麦の刈り入れ時と重なることに由来している。そんなたいは魚の中でも長命。通常30年ほど生きるそう。
◆「たい」をつかってこんな料理も◆
たいと菜の花の木の芽酢みそあえ
たいの和風ポタージュ
たいのピリ辛アラ炊き
このレシピをつくった人
爲後 喜光さん
大阪の調理師学校で、50年にわたり、後進の育成にあたる。平成13年まで大阪府調理師国家試験委員。平成元年に調理師養成功労者として厚生大臣表彰受賞。
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