マロンクリーム
裏ごしはせず、フードプロセッサーを使うと、くりの素材感も残った素朴な仕上がりになります。熱いうちに煮詰めたシロップを加えてなじませるのがポイント。
写真: 野口 健志
*全量
*くりを熱湯につける時間は除く。
材料
(300mlの瓶1コ分)
- ・くり 300g(約15コ)
- *正味約180g。
- ・グラニュー糖 120g
- ・バニラエッセンス 少々
つくり方
熱湯にくりを約30分間つけて鬼皮を柔らかくし、ナイフでむく。
1を天板にのせ、250℃のオーブンで約5分間焼く。粗熱が取れたら渋皮をむく。
くり専用の皮むきばさみを使えば、鬼皮と渋皮が一気にむけて便利。
2を鍋に入れてかぶるくらいの水を注いで中火にかけ、沸騰したら弱火にする。30~40分間ゆでる。
ゆで上がるころに、小鍋にグラニュー糖と水40mlを入れ、強めの中火にかける。
3のくりの汁けをきって、粗熱が取れたらフードプロセッサーにかける。途中へらで混ぜながらかくはんし、しっとりとした状態になったら、ボウルにあける。
4のシロップを110℃(強めの中火で約5分間煮て、大きめの泡がたくさん出てくる状態)に煮詰める。
温度が低かったり、逆に煮込みすぎたりすると、くりとなじみにくくなる。
6を5に注ぎ、へらでよく混ぜて練るようにしながらなじませる。シロップが冷めると混ざりにくいので、手早く。再びフードプロセッサーにサッとかけてなめらかにする。
鍋に移して風味づけのバニラエッセンスを加え、強めの中火で煮て水分をとばす。へらですくったときに、鍋肌からスッと離れる状態になったら、でき上がり。
瓶詰の消毒と保存は、ぶどうジャムと同様。
冷蔵庫で開封前は約2か月間、開封後は約1か月間もつ。
◆◇おすすめの食べ方◆◇
○型で抜いたカステラやスポンジ生地、またはクッキーに、泡立てた生クリームをのせ、マロンクリーム4に対して生クリーム1を混ぜたものを絞れば、簡単モンブランのでき上がり。生クリームには、好みで砂糖を加えて。
○クロワッサンに切り目を入れてマロンクリームをはさみ、ローストしたスライスアーモンドと粉砂糖を散らす。マロンクリームのコクがクロワッサンと好相性。
このレシピをつくった人
大森 由紀子さん
フランス各地を取材し、お菓子や料理を通してフランスの文化や歴史を、多くの雑誌で紹介している。東京都内で料理教室主宰。フランスの伝統菓子を広める会「ガレット・デ・ロワクラブ」の理事でもある。
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