塩分5%のはちみつ梅干し
減塩とつくりやすさを両立した梅干し。市販の“はちみつ梅”のように甘いものではないので、そのまま食べてもよし、料理の味つけにもよしと、使い勝手抜群です。保存袋を使って漬けるので、手間のかかる容器の消毒も最小限。梅の酸味とフルーティーな香りが際立ちます。
写真: 木村 拓(東京料理写真)
*1コ分
*1コ分
材料
(つくりやすい分量)
- ・完熟梅 (傷があるものは除く) 1kg
- *2L~3Lサイズがおすすめ。保存袋に入りきらない場合は、袋のサイズを大きくする。
- ・ホワイトリカー 大さじ2
- ・粗塩 50g
- *梅の重さの5%。
- ・はちみつ 150g
- *梅の重さの15%。
つくり方
梅は傷つけないように水洗いをし、ざるに上げる。紙タオルで水けを丁寧に拭き、さらに表面の水分が乾くまで、紙タオルを敷いたバットに広げて乾かす。
なり口のヘタを竹串で取り除く。
冷凍用保存袋2枚に梅を半量ずつ入れる。ホワイトリカーを大さじ1ずつ袋に加え、口を閉じて全体に行き渡らせる。
ホワイトリカーのアルコール分に殺菌効果があるので、カビや腐敗を防ぐことができる。
粗塩を半量ずつ加え、梅にからめる。さらにはちみつを半量ずつ加え、梅をつぶさないように注意して全体に行き渡らせる。
袋ごと水につけてしっかりと空気を抜き(水が入らないように注意)、口を閉じる。袋の水けをよく拭き、保存袋をもう1枚ずつ重ねて二重にし、口を閉じる。
塩とはちみつが梅の表面に密着して、傷みにくくなる。
5を平らにしてそれぞれバットではさみ、おもしをのせて常温におく。1日1〜2回袋の上下を返し、塩とはちみつをよくからめる。3日後におもしを半分にし、5~7日間たって梅酢が十分に上がったらおもしを外し、冷蔵庫に移す。土用干しまで1か月間ほど、時々上下を返す。
梅を袋から取り出し、軽く汁けをきってざるに並べる。9〜17時ごろまで、台にのせて屋外で日光に当てる。昼ごろに一度上下を返し、夕方にざるごと室内に取り込む。
梅酢は酸に強い清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する(殺菌のため、1日日光に当ててもよい)。1か月間保存可能。
翌日も同様に干す。皮が薄く、実が柔らかくなるまで計2~3日間干したら、清潔な保存容器に入れ、秋まで冷蔵庫で保存する。
◆用意するもの
・竹串
・冷凍用保存袋*(Mサイズ)4枚
*しっかりと口が閉まるので冷凍用がよい。
・おもし(梅の重さの倍程度)
・バット4枚
[土用干し〜保存用]
・大きめのざる
・台
・保存容器(ガラスなど酸に強いもの)2コ
●梅干しの食べごろ
約1か月後から。
●保存
冷蔵庫(または冷暗所)で1年間。
※はちみつを使用しているので、1歳未満の乳児には与えないでください。
このレシピをつくった人
上田 淳子さん
調理師学校卒業後、同校で西洋料理職員を経て渡欧。スイス、フランスで3年間研さんを積む。帰国後、製菓の仕事を経て料理研究家へ。
自宅で料理教室を主宰する傍ら、欧州での修行や子育ての経験を活かし、雑誌、書籍、テレビ、広告の仕事に携わる。
双子の男の子の母としての経験を生かしながら、子どもの「食育」についての活動も継続中。
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