甘酒へたパン
こねたり成形したりの必要がないので、へたでも上手にできる「へたパン」です。甘酒の発酵風味で、天然酵母パンのような、やさしく滋味深い味わい。冷蔵発酵でおいしく仕上げるので、前の日に仕込んで、翌朝焼いても。
写真: 新居 明子
*全量
*全量
*発酵させる時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- 【A】
- ・強力粉 150g
- ・ドライイースト 小さじ1/2
- ・甘酒 110g
- *全体備考参照
- 【B】
- ・植物油 小さじ2
- *全体備考参照
- ・粗塩 小さじ1/2
- *全体備考参照
- ・植物油 少々
- ・強力粉 小さじ1
下ごしらえ・準備
1 甘酒は湯煎(50℃)にかけて約25℃に温める。
つくり方
ポリ袋(Mサイズ)に【A】を入れ、軽く振って混ぜる。甘酒を加え、空気を入れて口をねじり、粉っぽさがなくなるまで50回ほど強く振る。
【B】を加え、袋の上から5~6分間、油がなじむまでしっかりともむ。
もんでいるうちに生地がまとまって、袋からはがれてくる。生地がほんのりと温かくなるまでもむ。
袋の空気をしっかりと抜いて口をねじり、きつく結ぶ。冷蔵庫の野菜室に入れ、袋がパンパンにはるまで8~12時間おき、発酵させる。
生地に圧力をかけるため、袋の口はきつく結ぶ。翌日、袋がパンパンになった生地を丸め直し、袋に戻して口をきつく結んで冷蔵室に移すと、さらにもう1日保存できる。
オーブン用の紙を天板と同じ大きさに切り、生地を置く。手に植物油少々をつけ、生地を1〜1.5cm厚さにのばす。生地の左右を内側にたたんで軽く押さえる。さらに生地の手前と奥を内側にたたんで軽く押さえる。
生地の合わせ目を下にして置く。大きめのボウルをかぶせ、1.5倍くらいの大きさになるまで暖かい部屋で1時間ほどおき、発酵させる。オーブンを190℃に温める。
発酵時間は室温によって変わる。指に強力粉をつけて生地を軽く押してみて、戻ってくるまでに10秒間ほどかかれば発酵終了。
生地を紙ごと天板にのせ、強力粉小さじ1を茶こしまたは指で表面全体にふる。190℃のオーブンで20分間焼く。
◆甘酒◆
米こうじからつくられた市販のストレートタイプを使う。自家製の場合は飲める程度に希釈して煮立たせ、冷ましてから使う。
◆白崎さんが使用する調味料◆
・植物油→菜種サラダ油、または、ごま油(白)。
・粗塩→原料がミネラル含有量の多い海水100%の塩。
・てんさい糖→てんさい(砂糖大根)が原料の砂糖。きび糖で代用できる。
◆はじめてのパン3つのポイント~甘酒へたパン~◆
1.甘酒のとろみで、しっとり&モチモチとした口当たりに!
2.ゆっくりとした冷蔵発酵により、袋でもむだけでフンワリふくらむ!
3.成形はたたむだけなので、初心者でも簡単!
このレシピをつくった人
白崎 裕子さん
神奈川県・葉山の海辺に建つ古民家にて、オーガニック料理教室「白崎茶会」を主宰。
小麦粉、卵、乳製品をつかわない、お菓子やパンのレシピを、日々、考案している。
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