かつおのたたき
新鮮なかつおが手に入ったら、まずはたたきに。火であぶるときは、怖がらずにかつおを火に近づけること。表面にはしっかりとした焼き色がつき、中は鮮やかな赤みの色が残る、おいしいたたきになります。
写真: 佐伯 義勝
*1人分
材料
(4人分)
- ・かつお (刺身用/腹身) 1節
- 【みかん酢】
- ・夏みかん 1コ
- ・しょうゆ 適量
- ・トマト (小) 1コ
- ・うど 5cm
- ・きゅうり 1/2本
- ・わかめ (塩蔵) 少々
- ・にんにく 1かけ
- ・みょうがたけ 2本
- *普通みょうがと呼ばれるものは花蕾で、その茎葉を日に当てないで軟化栽培したものがみょうがたけ。4~6月が旬。なければみょうがでもよい。
- ・しょうが 1かけ
- ・青じそ 2枚
- ・花丸きゅうり 適宜
- *あれば。花付きの小さいきゅうり。花穂じそでもよいし、なければ使わなくてもよい。
- ・酢
- ・塩 少々
つくり方
夏みかんは酸っぱいものを求め、汁を絞り、同量のしょうゆと合せ、【みかん酢】をつくる。
トマトは縦八つ割りにし、皮をむく。うどは皮を厚くむき、小さな乱切りにして薄い酢水に浸す。
きゅうりは塩少々をのせた手のひらで握り、片手で回しながら塩をこすりつける(塩ずり)。水で洗い、うどと同じ大きさに切る。
わかめは水で戻して筋を取り、熱湯でサッとゆでてざるに上げる。水けをきって3cm長さに切る。にんにくは薄皮をむき、薄切りにする。
みょうがたけは斜め薄切りにし、冷水にさらす(そぎみょうが)。しょうがは皮をむき、おろし金ですりおろす。
かつおは余分な血合いを取り除き、皮側を下にして置き、4本の金ぐしを扇形に打つ。
ガスを強火にし、6の皮側を炎にかざして焼き色をつける。裏返して、身のほうは表面がうっすらと白くなる程度に火にかざす。
7のくしを回しながら抜き、皮側を上にしてまな板の左手前に置き、右小口から8~9mm幅に切って、右に送る。少量の塩をふって下味をつけ、青じそを敷いて皿に盛りつける。
8のかつおにトマト、3、4、水けをきったうどとそぎみょうがをあしらう。花丸きゅうりを飾り、おろししょうがを添える。1の【みかん酢】をかけて食べる。
・かつおのたたきは、本場土佐(高知県)では大きな皿に盛りつけ、大勢で囲む皿鉢(さあち)料理として供する。2~3人で食べる場合は、1人分を4~5切れずつとし、写真のように盛るとよい。
かつおを使った色々レシピ
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このレシピをつくった人
柳原 一成さん
(1942~2022)江戸料理を伝える懐石料理の宗家。東京赤坂で料理教室を主宰。全国各地の郷土料理や伝統行事食に造詣が深い。
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