鶏肉と野菜の洋風蒸し煮
水は一滴も加えずに、塩、こしょうのみで素材のうまみを凝縮させた煮物です。
写真: 尾田 学
*1人分
材料
(4~5人分)
- ・鶏もも肉 1枚(約300g)
- ・にんじん (大) 1本
- ・じゃがいも 3コ
- ・小たまねぎ 8~12コ
- ・ベーコン (塊) 100g
- ・にんにく (薄切り) 1かけ分
- ・ローリエ 2枚
- ・マッシュルーム 8コ
- ・パセリ (みじん切り) 適量
- ・揚げ油
- ・塩
- ・こしょう
- ・サラダ油 大さじ1
- ・バター
つくり方
にんじんとじゃがいもはそれぞれシャトーに切り、サッと水にさらす。水けをふき、180℃の揚げ油で1~2分間素揚げする。
まずくし形に切って、角を面取りする。見た目も美しく、角をなくすことで煮崩れが防げる。フランスでシャトーブリアン(牛ヒレ肉のステーキ)の付け合わせのじゃがいもをこう切ったことからシャトー切りの名がある。
小たまねぎは軽く下ゆでする。ベーコンは7~8mm角の棒状に切り、サッとゆでて脂を落としておく。
鶏肉は大きめの一口大に切って、塩・こしょう各少々をふる。厚手の鍋を十分に熱してサラダ油をなじませ、強めの中火で鶏肉を炒める。よい焼き色がついたら取り出す。
3の鍋に水けをきった2、にんにくを入れて炒める。うっすらと焼き色がついたら鶏肉を戻し入れ、1を加えて軽く塩・こしょうをふる。ローリエも加えてふたをし、弱火で20~30分間、時々鍋を揺すって上下を返しながら蒸し煮にする。
味付けは塩、こしょうだけなのに味わい深いのは、素材に応じた下ごしらえをしたからこそ。にんじんとじゃがいもは素揚げ、鶏肉とマッシュルームは炒める、小たまねぎとベーコンは下ゆでしてから炒めるというように、ひと手間かけてから蒸し煮にする。
マッシュルームは半割りにする。バター大さじ1で強火でサッと炒め、塩・こしょう各少々をふる。4の鍋に加え、さらに10~15分間蒸し煮にする。
味をみて必要なら塩を加え、バター大さじ1をからめて仕上げる。パセリのみじん切りをふる。
【クッキングメモ】
ベーコンはぜひ塊を使いたい。風味が格段によい。
◆献立のヒント◆
グリーンサラダ
あさりのスープ
このレシピをつくった人
城戸崎 愛さん
(1925~2020)神戸市生まれ。長年「きょうの料理」に出演し、洋風料理をはじめとする家庭のおかずをわかりやすく紹介。「ラブおばさん」の愛称で親しまれている。テレビ、ラジオ、雑誌などで幅広く活躍。
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