小豆ご飯
「京の精進 一汁一菜」ほんのり桜色に染まった小豆ご飯。赤飯とはひと味違って、香りがよくさっぱりとした食感です。
写真: 松島 均
*1人分
*米を洗ってざるに上げる時間は除く。
材料
(4人分)
- ・小豆 (乾) 50g
- ・米 360ml(2合)
- ・塩
つくり方
米は、炊く30分前によく洗ってざるに上げておく。
小豆はサッと洗う。鍋に、小豆とたっぷりの水(小豆の約5倍の容量)を入れて中火にかけ、約10分間ゆでる。一度ゆで汁(アク)を捨て、新たにたっぷりの水を入れ、弱火で柔らかくなるまでゆでる。ざるに上げて、ゆで汁はとっておく。
小豆は水に浸すと胴割れしてつぶれやすいので、洗ったらすぐにゆではじめる。途中、小豆が常にゆで汁に浸るように何度か差し水をする。
炊飯器の内釜に、米、2の小豆、塩少々、小豆のゆで汁適量を加え、炊飯器の目盛りの水加減で普通に炊く。
◆精進の知恵◆
禅寺では、毎月1日・15日に祝聖の法要があり、万病を排して邪気を払うと伝わる小豆粥(桜粥)をいただきます。小豆は解毒作用があり繊維質も豊富。お通じにもよく、満腹感もあるので、生活習慣病の予防に最適です。
※圧力式炊飯器など、炊飯器によっては豆を加えて炊くことを禁じているものもあります。お手持ちの炊飯器の取り扱い説明書をご確認ください。
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このレシピをつくった人
西川 玄房さん
京都の大本山妙心寺・東林院住職。竜安寺に弟子入りし、瑞竜寺にて修行。老師の隠侍(老師の世話をする役)として仕え、精進料理を覚える。1984年に東林院の住職となる。人々に禅寺を開放、宿坊として精進料理を供するほか、精進料理教室も主宰し、禅の教えを説く。また、1月「小豆粥で初春を祝う会」、6月「沙羅の花を愛でる会」、10月「梵燈のあかりに親しむ会」などの諸行事も開かれ、通称「沙羅双樹の寺」と云われる。
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