鶏の赤ワイン煮
赤ワインの風味、こっくりと煮込んだ深い味わいのソースがおいしい。
写真: 白根 正治
*鶏肉をマリネする時間は除く。
材料
(4人分)
- ・鶏もも肉 500g
- 【マリネ用】
- ・にんじん (薄切り) 1本(100g)
- ・たまねぎ (薄切り) 1コ(200g)
- ・セロリ (薄切り) 1本
- ・にんにく (縦半分に切る) 3かけ(30g)
- ・ブーケガルニ 1コ
- *フランス料理の風味づけに使う。粒こしょう少々とローリエ1枚をだし用パックに入れ、縦半分に切ったセロリ6cm分、パセリの茎3本とともにたこ糸で縛る。
- ・赤ワイン 1本(750ml)
- *味のしっかりした、色の濃いタイプのものがおすすめ。コクのある、つやのよいソースに仕上がる。
- ・ブランデー 適量
- *あれば。
- ・ドミグラスソース (缶詰) 1缶(約300ml)
- ・マッシュルーム (軸を除く) 12コ
- ・たまねぎ (3cm角に切る) 1/2コ
- ・ベーコン (薄切り/3cm幅に切る) 4枚
- ・パセリ (みじん切り) 少々
- ・サラダ油
- ・バター
- ・塩
- ・こしょう
- ・小麦粉
- ・水
つくり方
鶏もも肉は余分な脂を除いて12等分に切る。
鶏肉は煮込むと縮むので、少し大きめに切り分けておく。
【マリネ用】の材料と1を合わせて4~5時間、冷蔵庫でマリネする。
マリネして風味をつける。時間が短いと風味がつかないので注意。
2を鶏肉、野菜、赤ワインに分ける。鍋に赤ワインを入れ、約1/4量になるまで、弱火で約30分間煮詰める。
煮詰めてうまみを凝縮させる。一度沸騰させてから、火を弱める。
別の厚手の鍋にサラダ油・バター各適量を熱し、マリネのにんにくを入れて炒める。汁けをふいた鶏肉に塩・こしょう各少々をふり、小麦粉を薄くまぶして鍋に加え、両面をこんがりと焼く。ブランデーを加え、アルコール分をとばして、鶏肉とにんにくを取り出す。
鶏肉の表面を焼き固めて、うまみと香りを閉じ込める。
サラダ油・バター各適宜を足し、3の野菜を入れてよく炒め、鶏肉とにんにくを鍋に戻し入れる。
野菜はじっくり炒めて甘みを出すとソースにコクが出る。
5に3の赤ワイン、ドミグラスソース、水カップ1+1/2を加えて、鶏肉が柔らかくなるまで弱火でコトコトと約40分間煮込む。鶏肉を取り出し、ソースを目の細かいざるでこし、鶏肉とともに鍋に戻し入れる。
鶏肉が赤ワインのソースになじみ、竹ぐしを刺してみて、スッと通るくらいまで煮るのが決め手。肉をしっかり煮込むことで柔らかくなり、ソースの味に深みが出るので、さらにおいしく仕上がる。
フライパンにサラダ油・バター各適量を熱し、マッシュルームを弱火で炒め、水大さじ3強を加えて蒸し焼きにし、取り出す。たまねぎ、ベーコンを入れてしんなりするまで炒め、マッシュルームとともに6に加えて少し煮込む。塩・こしょう各少々で味を調え、冷たいバター大さじ2を加えて混ぜる。皿に盛り、パセリをふる。
マッシュルームはきつね色に炒めておくと、少し煮込むだけでうまみが増す。
このレシピをつくった人
田中 健一郎さん
東京・都内にあるホテルの総料理長を務める。家庭でもプロの味を楽しめるよう、わかりやすい指導を心がけている。身近な材料でできる、本格的な味を紹介している。
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