八宝菜
海と山の食材をぜいたくに使った“八宝菜”。8種の具が入っていると思われがちですが、具だくさんであれば八宝菜になります。鶏肉、魚、野菜から出たうまみが渾然(こんぜん)一体となって、複雑味のあるおいしさが楽しめます。
写真: 伊藤 菜々子
*1人分
*1人分
材料
(2人分)
- ・塩だら (切り身) 1切れ(60g)
- ・鶏手羽先 1本(50g)
- ・白菜 50g
- ・大根 40g
- ・にんじん 40g
- ・ねぎ (青い部分を含む) 1本(120g)
- ・生しいたけ 1枚(35g)
- 【A】
- ・しょうゆ 小さじ1
- ・酒 小さじ1
- 【B】
- ・酒 大さじ2
- ・しょうゆ 大さじ1
- ・砂糖 小さじ1
- ・オイスターソース 小さじ1
- 【水溶き片栗粉】
- ・水 小さじ2
- ・片栗粉 小さじ1
- ・塩
- ・サラダ油
- ・ごま油
つくり方
白菜は3cm四方に切ってボウルに入れ、塩1つまみをふってよくもみ込む。水けが出てしんなりするまで数分間おき、しっかり水けを絞る。
大根とにんじんはよく洗って皮付きのまま7mm厚さの半月形に切り、鍋に入れる。水をヒタヒタまで注いで中火にかけ、沸いてから約3分間ゆでて湯をきる。
ねぎは2cm幅の小口切りに、しいたけは石づきを除いて四つ割りにする。たらは4等分に切る。【水溶き片栗粉】は混ぜ合わせる。
白菜は塩をもみ込んで水分を抜くと味がよくしみ込み、スープの味がうすまるのも防げる。大根とにんじんも下ゆでし、水分を抜いておく。
手羽先は関節のところに包丁を入れて先端を切り離し、手羽中の部分は骨と骨の間に刃先を入れて2等分にする。ボウルに入れ、【A】をふりかけて下味をつけ、汁けをきる。
切り離した先端からもうまみが出るので、手羽中とともに下味をつけ、一緒に煮る。
フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、2の手羽を焼く。両面にこんがりと焼き色がついたら水カップ1+1/4を注いで強めの中火にし、沸いたら1のたら、白菜、大根、にんじんを加える。再び沸いたらねぎとしいたけ、【B】を加え、約4分間煮る。
手羽を焼きつけると、下味に加えたしょうゆでこんがりといい色に仕上がる。
火を止め、【水溶き片栗粉】をもう一度混ぜて回し入れ、全体を混ぜる。再び中火にかけ、とろみをつける。仕上げにごま油小さじ1を加え、サッと混ぜ合わせる。
水溶き片栗粉を加えるときは、一度火を止めてから。ダマになりにくく、均一に仕上がる。
◆吉田さん直伝プロの技!◆
1.野菜は塩もみや下ゆでをし、煮込む前に水分を抜く。
2.鶏肉はうまみがよく出る手羽先を使う。
3.強めの火加減で煮込み、野菜の食感を残す。
このレシピをつくった人
吉田 勝彦さん
東京・代々木上原にある中華料理店オーナーシェフ。旬の食材のおいしさを最大限に引き出す、ヘルシーでシンプルな中華料理が評判を呼んでいる。家庭で実践しやすいレシピも人気。
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