ハートのムースショコラ
スポンジの台と「紅茶風味の生ショコラ」を組み合わせて、本格的なケーキに仕立てます。
写真: ハリー 中西
*1台分
*ジェノワーズを冷ます時間、ケーキを冷やし固める時間は除く。
材料
(横幅約15cmのハート型セルクル2台分。直径15cmの丸型セルクルでもよい)
- 【ジェノワーズ】*共立てスポンジ/30×30cm1枚分。
- ・卵 (大) 3コ
- ・グラニュー糖 89g
- ・薄力粉 63g
- ・ココア 15g
- ・溶かしバター (食塩不使用) 30g
- 【ムースショコラ】
- ・製菓用チョコレート (スイート) 92g
- *カカオ分を65~70%含んでいるものがよい。
- ・板ゼラチン 3g
- 【シロップ】
- ・グラニュー糖 21g
- ・水 21ml
- ・卵黄 (大) 2コ分
- ・生クリーム (乳脂肪分38%) 200g
- 【紅茶のシロップ】
- ・グラニュー糖 10g
- ・水 10ml
- ・アールグレーでいれた紅茶 50ml
- ・紅茶のリキュール 15g
- *またはブランデー。
下ごしらえ・準備
1 天板にオーブン用の紙を敷く。4つの角は切り目を入れ、折り重ねて高さをだす。
2 オーブンを180℃に温める。
つくり方
ボウルに卵とグラニュー糖を入れる。湯せんにかけながら、ハンドミキサー(または泡立て器)で白くもったりとするまで泡立てる。
薄力粉とココアを合わせてふるいながら加え、ゴムべらでサックリと混ぜ合わせる。
溶かしバターをやや熱いうちに加え、混ぜ合わせる。
準備した天板に生地を流し入れ、180℃のオーブンで15分間焼く。焼き上がったら、天板から出し、紙をつけたまま冷ます。
チョコレートは細かく刻み、湯せんにかけて溶かす。
板ゼラチンは氷水に15分間つけてよく戻したあと、ボウルに移し入れて水少々を加え、湯せんで溶かす。
小鍋に【シロップ】の材料を入れ、火にかけて沸騰させる。
ボウルに卵黄を入れて湯せんにかけ、ハンドミキサーで泡立てる。少し泡立ったら、7の【シロップ】を少しずつ加えながら、白っぽくもったりとするまで泡立てる。
すくうとトロトロとリボン状に落ちるのが目安。
8に6のゼラチンを加え、泡立て器でよく混ぜる。
生クリームを六分(ぶ)立て(すくい上げるとトロトロと落ちる程度)にする。
5のチョコレートを湯せんにかけ、約50℃(やや熱いと感じる程度)にし、10の生クリームの1/3量を混ぜる。
9の卵黄の生地に残りの生クリームを混ぜる。
12の1/3量を11に混ぜ、それを12に戻し入れて、よく混ぜる(このように少量ずつ合わせるとチョコレートと卵黄がきちんと混ざる)。
4の【ジェノワーズ】にセルクルを2つおき、生地を切り取る。残りの生地から50gを取り分け、1cm角に切る。
スポンジの上半分にセルクルをおき、下半分から50g分を取り、1cm角に切る。
【紅茶のシロップ】をつくる。小鍋にグラニュー糖と水を入れ、火にかけて煮溶かし、紅茶とリキュールを加える。14の1cm角のスポンジに、はけでたっぷりとぬる。
セルクルの中の生地の上に13の1/4量を流し入れ、15のスポンジの半量をのせる。
残りの13を縁まで流し入れ、パレットナイフなどで表面をならす。同様にもう1台つくる。
冷蔵庫で約1時間冷やし固める。皿の上でセルクルをはずし、好みで泡立てた生クリームやココア、粉砂糖、ベリーなどで飾る。
このレシピをつくった人
林 雅彦さん
ヨーロッパ各国で開かれる洋菓子コンクールで数々の賞を受賞。関西の製菓専門学校で講師も務める。
奈良市にあるフランス菓子店「ガトー・ド・ボワ」のオーナーパティシエ。
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