けんちん汁
いつまでも心に残る味、けんちん汁。みそ汁と違って、だしとしょうゆですまし汁のように仕立てます。干ししいたけとその戻し汁を使って、うまみたっぷりの味わいにしましょう。
写真: 白根 正治
*1人分
*干ししいたけを戻す時間は除く。
材料
(2人分)
- ・干ししいたけ 2枚
- ・木綿豆腐 1/2丁(150g)
- ・こんにゃく 1/2枚(100g)
- ・大根 100g
- ・にんじん 40g
- ・ごぼう 40g
- ・だし 適量
- ・ねぎ (小口切り) 1/5本分
- ・七味とうがらし 適宜
- ・ごま油 大さじ1
- ・しょうゆ 大さじ1
つくり方
干ししいたけは洗ってポリ袋に入れ、しいたけがやっとかぶるくらいの水を入れる。軽く口を閉じ、冷蔵庫にひと晩おいて柔らかく戻し、軸を取って2~3mm幅に切る。戻し汁はとっておく。
豆腐は紙タオルで包んでしばらくおき、水けをきる。
こんにゃくは短冊形に切って水からゆで、煮立って2~3分間したらざるに上げる。大根とにんじんは短冊形に切る。ごぼうは皮をたわしでこすって洗い、ささがきにして水に浸し、水けをきる。
鍋にごま油大さじ1を熱し、豆腐を手でくずしながら入れて中火で炒める。3と干ししいたけも加え、全体に油が回るまで炒める。
だしにしいたけの戻し汁を加えてカップ2にし、4に加える。
だしとしいたけの戻し汁を合わせることで、味に深みを出す。
野菜が柔らかくなるまで弱火で約20分間煮て、しょうゆ大さじ1で味を調える。器に盛ってねぎを添え、好みで七味とうがらしをふる。香りがとばないように、しょうゆは最後に加える。
【目指すポイント】
具の存在感を残しつつ、汁にもうまみを。
【ごま油で炒めてコクを出す】
けんちん汁は、肉を使わず、野菜や豆腐でつくるのが基本。そのため、素材をごま油で炒めてうまみやコクをプラスする。
このレシピをつくった人
清水 信子さん
(1938~2021)東京生まれ。難しいと思われている日本料理を、時代の移り変わりとともに変わる素材や料理器具に合わせて、より簡単にわかりやすく、手早くつくれるように工夫して伝えた。懐石から惣菜まで、今の時代に合った調理法のおいしいレシピが好評。
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