茶碗蒸し
なめらかな舌ざわりに仕上げた一品です。難しそうな茶碗蒸しですが、ポイントを押さえれば簡単ですよ。
写真: 鈴木 雅也
材料
(4人分)
- ・卵 2コ
- ・だし カップ2
- ・鶏ささ身 (小) 2本
- ・芝えび 4匹
- ・かまぼこ (薄切り) 4枚
- ・生しいたけ 4枚
- ・ぎんなん 8コ
- ・みつば 8本
- ・酒
- ・しょうゆ
- ・塩
下ごしらえ・準備
かまぼこ
1 上から1/3のところに右から切り込みを入れ、下から1/3のところに左から切り込みを入れる。上下を持ってねじり、松葉かまぼこにする。
鶏ささ身
2 筋を取り、一口大にそぎ切りにして、酒小さじ1、しょうゆ小さじ1/2で下味をつける。
芝えび
3 頭と背ワタを取り、殻をむいてサッとゆでてから、酒小さじ1、塩少々で下味をつける。
生しいたけ
4 軸を取り、かさに十文字の包丁目を入れる。耐熱容器に入れ、ラップフィルムをかけずに電子レンジ(500W)に2分間かける。
ぎんなん
5 殻を割り、熱湯に入れ、色が変わったら薄皮をむく。
つくり方
卵をたくさん使うときは、1つずつ別の器に割って、新鮮か、血が混じったりしていないか、などをチェックしてから、大きなボウルへ。
なめらかな茶碗蒸しの大敵は泡。卵が空気を抱き込んで泡ができないように、菜ばしをボウルの底につけたまま左右に動かし、溶きほぐす。
だしに塩小さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2を入れ、冷ます。2の卵をだしに静かに注ぎ、混ぜる。卵を注ぐほうが、空気の泡が入りにくい。だしが熱いと卵が固まるので、必ず冷ましてから入れる。
舌ざわりの悪いからざを取り除く。溶き残した卵白・卵黄がひっかかったら、菜ばしなどでほぐす。
茶碗に下ごしらえをした具を入れ、4の卵液を具に近い位置から注ぐ(えびや生しいたけは表面に見えていると美しいので、卵液を注いでから入れてもよい)。
表面を美しくなめらかにするため、浮いた泡はスプーンでていねいにすくい取る。
蒸気が上がった蒸し器に茶碗を入れる。茶碗蒸しの失敗の多くは、急激な加熱や、蒸し器が高温になりすぎたために、すが立ってしまうこと。そのため、茶碗が温まるまでは強火にし、そのあとは卵が固まり始めるので、弱火にして穏やかに加熱する。また、ふたをわずかにずらして蒸気を逃がし、なべぶたはふきんで包む。
蒸し時間は、蒸し器の素材や大きさによるので、上記の時間は目安とし、様子を見ながら蒸す。
真ん中がややふくらみ、表面が固まってくる。竹ぐしを刺して澄んだ汁が出てきたら蒸し上がり。最初の卵液のような汁が出てきたら、さらに2~3分間蒸す。最後に、2本そろえて結んだ、結びみつばをのせて火を止める。
このレシピをつくった人
髙城 順子さん
幅広いジャンルの料理に精通し、本格的な味を誰にでもつくりやすいレシピで提案。野菜のおいしさを引き出す料理が得意。「きょうの料理ビギナーズ」の監修を2年半務める。
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