初夏のパエリア
旬の魚や貝類、野菜がたっぷりのシェフ直伝のパエリア。本格的かつ美しい仕上がりです。
写真: 鈴木 雅也
材料
(6人分)
- ・米 カップ4
- ・ムール貝 16コ
- ・はまぐり 16コ
- *よく砂抜きをしておく
- ・車えび 6匹
- ・するめいか 2はい
- ・白ワイン カップ1+1/4
- ・ローリエ 1枚
- ・鶏もも肉 (5mm角に切る) 200g
- ・ロースハム (5mm角に切る) 100g
- ・さやいんげん 20本
- ・ジャンボピーマン (赤) 1コ
- ・トマト 2コ
- ・オリーブ (緑) 20コ
- ・にんにく (みじん切り) 大さじ4
- ・たまねぎ (みじん切り) 1/2コ
- ・レモン (くし形切り) 2コ
- ・サフラン 大さじ1+1/2
- *香りつけや色つけに使われるスパイス。糸状や粉末状のものが一般的
- ・パセリ (みじん切り) 適宜
- ・こしょう
- ・オリーブ油
- ・塩
つくり方
米は洗って水をきっておく。
なべにムール貝と白ワインカップ1とローリエを入れて、ふたをして強火にかける。殻が開いたらムール貝を取り出して、はまぐりを入れる。はまぐりの殻が開いたらなべから取り出す。貝類の殻を取る。煮汁はこしてとっておく。
車えびは背ワタを取り除く。いかは皮とワタを除き、輪切りにする。足は適当な大きさに切りそろえる。鶏もも肉はこしょう少々をふっておく。
フライパンにオリーブ油大さじ1とにんにくのみじん切り大さじ1を入れる。えびを並べ入れて火にかけ、えびににんにくの香りが移るくらいまで全体をいためる。えびを取り出して頭と尾を残して殻を取る。いかとオリーブ油大さじ1を同じフライパンに入れて、いかの表面が少ししまる程度にいためて取り出し、フライパンに白ワインカップ1/4を入れて煮立たせて、火を止めて2の煮汁にたす。
さやいんげんは半分の長さに切り、やや堅めの塩ゆでにする。ジャンボピーマンは一口大に切る。トマトは皮と種を除き、縦に輪切りにし、小さく切る。オリーブは種の周りの果肉を切り取る。
にんにくのみじん切り大さじ3をオリーブ油大さじ1でいためる。オリーブ油ににんにくの香りが移ったら、たまねぎを加える。たまねぎがしんなりしたら塩少々、鶏肉とハムを加えて鶏肉の色が変わるまで軽くいためる。ジャンボピーマンを加えていため、4の煮汁、サフランを加えて弱火で軽く煮立てる。じゅうぶんにサフランの色が出たら、2~4の魚介類を加える。煮汁をこしながらなべなどにとる。具は別にして保温しておく。
なべにオリーブ油大さじ3強、米を入れて、弱火でいためる。米が透き通ってきたら、6の煮汁カップ4を加え混ぜる。煮立ってきたら180℃に温めたオーブンで10~12分間炊き上げる。具を加えて混ぜる。
パエリアなべ、または器に米と具を盛り、いんげん、オリーブ、トマト、えびを飾り、レモンを添え、パセリを散らす。
【3つのコツ】
《魚介の火加減は控えめに》
貝類やいかに初めに火を通すときはサッと短くします。あとでなべで煮立たせるので、最初から熱を通しすぎると、堅くなってしまうからです。
《具の味を煮汁にしっかりと移す》
何度もこしながら、ていねいにだしをとります。具のエキスたっぷりの煮汁ができたら、冷まさないようにその後の作業は素早く行います。
《米の堅さはアルデンテに仕上げる》
米の火加減は弱火で慎重に。米の芯が少し残る程度まで火を通せば、パエリアらしい歯ごたえのある食感になります。
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このレシピをつくった人
田中 健一郎さん
東京・都内にあるホテルの総料理長を務める。家庭でもプロの味を楽しめるよう、わかりやすい指導を心がけている。身近な材料でできる、本格的な味を紹介している。
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