田舎ずし
山の幸だけでつくる高知県の郷土料理「田舎ずし」。酢の代わりに柚子の絞り汁を使い、さわやかに仕上げます。
写真: 松島 均
*1人分
*米を浸水させる時間、炊く時間、干ししいたけを戻す時間、桜の花の塩漬けを塩抜きする時間は除く。
材料
(4~6人分)
- 【すし飯】
- ・米 400ml(カップ2)
- ・水 カップ2+1/4
- 【合わせ酢】
- ・柚子(ゆず)の絞り汁 大さじ3
- ・砂糖 大さじ1+1/2
- ・塩 小さじ1
- ・干ししいたけ (小) 6枚
- ・こんにゃく 2/3枚
- 【A】
- ・だし カップ2
- ・砂糖 大さじ2
- ・しょうゆ 大さじ1+1/2
- ・桜の花の塩漬け (市販) 6コ
- ・ゆでたけのこ 40g
- ・菜の花 1/4ワ
- 【B】
- ・だし カップ1
- ・うす口しょうゆ 大さじ1
- ・みりん 小さじ1
つくり方
酢を柚子の絞り汁にかえる以外は、焼きさばずしのつくり方1~3と同様にし、【すし飯】をつくる。
柚子の絞り汁入りの【合わせ酢】をしゃもじで受けながら回しかける。しゃもじがぬれて、ご飯がくっつかない。
干ししいたけは水につけて戻し、軸を切る。こんにゃくは3cm×6cmくらいの長方形に切り、厚みを半分に切る。さらに、厚みの半分に包丁で切り込みを入れて開き、熱湯で2~3分間、下ゆでをする。
こんにゃくをまな板に縦長に置いて包丁をねかせ、5mmほど残して切り込みを入れる。
【A】のだし、2のしいたけとこんにゃくを鍋に入れて火にかけ、煮立ってから弱火で10分間煮る。【A】の砂糖、しょうゆを加え、さらに弱火で10分間煮て火を止め、そのまま冷まして味を含ませる。
桜の花の塩漬けは水で塩を洗い、水に30分間くらいつけて塩けが少し残るくらいまで塩抜きをし、水けをふく。
ゆでたけのこは縦に薄切りにし、【B】とともに鍋に入れて火にかけ、煮立ってから弱火で1~2分間煮て、バットに汁ごと移して冷ます。
菜の花は熱湯でサッとゆでて冷水にとり、水けを絞って5に加え、冷ましながら味を含ませる。
【すし飯】を30等分にして俵形に握り、汁けをきったしいたけ、たけのこ、菜の花、桜の花の塩漬けをのせ、握ってなじませる。または、ラップを手に広げて俵形の【すし飯】と具をのせて包み、この上から握ってもよい。こんにゃくは汁けをきって切り込みから開き、【すし飯】に屋根の形にかぶせる。あれば、甘酢しょうがを添えて盛る。
具がすし飯になじむように、ギュッと押しつけるようにして握る。具がなじみにくいようであれば、ラップを使うと、形を整えやすい。
◎柚子の絞り汁◎
柚子から果汁を手絞りでとるのは手間がかかるので、手軽な市販のものを利用するとよい。
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うどとしいたけのみそ汁
このレシピをつくった人
渡辺 あきこさん
各地に伝わる郷土料理に興味をもち、全国の「母の味」を訪ね歩くことがライフワークに。料理教室やテレビ番組、数々の著書を通して、ほっこりとした家庭料理のレシピを伝え続けている。
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