たいの和風ポタージュ
たいを、ぜいたくにも温かいスープ仕立てにしました。豆腐と長芋のやさしくて滋養たっぷりな一品です。
写真: 原 俊彦
*1人分
材料
(4人分)
- ・たい (切り身) 3切れ(240g)
- ・昆布 (10cm角) 1枚
- ・うす口しょうゆ 小さじ2
- *なければ濃口しょうゆでもよい。
- ・絹ごし豆腐 100g
- ・長芋 80g
- ・きゅうり 10cm
- ・トマト 1/2コ
- ・塩
- ・こしょう 少々
つくり方
長芋は皮をむき、ザク切りにする。きゅうりとトマトは1.5cm角に切る。
たいは骨を除き、1.5cm角に切る。鍋に入れ、水カップ3と昆布を加えて弱火にかけ、煮立ってきたら、塩小さじ2/3、こしょう、うす口しょうゆで味をつける。
ここで基本的な味つけをしておく。
たいの1/3量を飾り用に取り出し、残りは汁ごとミキサーに入れる。1の長芋と豆腐も加え、なめらかになるまでかくはんする。
鍋に3を戻し入れて火にかけ、1のきゅうりとトマトを加えて温める。味をみて、足りなければ塩少々で調え、器に盛る。
◆爲後さんの「たい」のお話◆
たいといえば、一般的に「真だい」のことをさす。姿や色、味もよいたいにあやかろうと、タイ科以外の魚にも「○○だい」という名がついているほど、日本では昔から大切にされてきた魚。たいは冬の間は水深30〜150mの深いところでじっとしているが、春の産卵期になると、群れをなして浅いところへ移動してくる。このころのたいが脂がのって非常においしいとされている。桜の季節ということから「桜だい」と呼ばれる。しかし、6月ごろの産卵後のたいは身がやせ、味が落ちることから、一転して「麦わらだい」と呼ばれ区別される。この名は、この時期が麦の刈り入れ時と重なることに由来している。そんなたいは魚の中でも長命。通常30年ほど生きる。
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このレシピをつくった人
爲後 喜光さん
大阪の調理師学校で、50年にわたり、後進の育成にあたる。平成13年まで大阪府調理師国家試験委員。平成元年に調理師養成功労者として厚生大臣表彰受賞。
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