いわしの梅煮
いわし本来の持ち味を最大限に楽しめるよう、しょうゆは使わずに、たっぷりの酒と梅で煮ます。しっとりとなめらかで、やさしく上品な味わいです。うまみたっぷりの煮汁は味を調えてソースにし、いわしにからめながら、いただきます。
写真: 原 ヒデトシ
*1人分
*1人分
材料
(2人分)
- ・いわし 2~4匹(260~400g)
- ・梅干し (大/塩分7%/種は除く) 2コ
- ・しょうが (せん切り) 適量
- ・酒
つくり方
いわしは胸ビレの後ろに包丁をまっすぐに入れ、頭を一気に切り落とす。
包丁を入れたら、刃先をはね上げるように刃元まで動かして切り落とす。
頭側が手前、腹が右になるように縦に置き、腹に包丁を当て、腹の下側を肛門から頭側まで斜めに細長く切り落とす。
包丁を当てたら、そのままストンと落として切り離す。
この部分には堅い骨もあるので、一緒に切り落とす。
腹の奥まで包丁を入れ、包丁の刃全体で内臓をかき出す。
包丁の刃全体を使うと、内臓を一気にきれいに取り除ける。
尾を上にして持ち、表面、腹の中の順に流水で洗う。
腹の中は頭側から尾に向かってこそげるように指を動かし、中骨についている血ワタを除きながら、きれいに洗う。
頭側から尾に向かって指を動かすと、骨にひっかからずに洗いやすい。
表面、腹の中の順に紙タオルで水けをしっかりと拭く。
ここで水けをしっかりと拭いて、くさみを取り除く。
残った内臓があれば、紙タオルで水けと一緒に取り除く。
いわしの尾を切り落として鍋に入れ、梅干しを加える。酒をいわしの2/3の高さまで加え、強火にかける。
鍋の大きさは、いわしが重ならずに並べられるくらいが目安。
酒の量は、いわしや鍋の大きさによって調整する。
煮立ったら中火にし、時々煮汁をスプーンでいわしにかけながら、5~6分間煮る。たまに鍋を揺らし、焦げつきを防ぐ。
いわしの水面から出た部分に、煮汁をかける。煮汁をかけると早く火が通り、しっとりと仕上がる。
煮汁が少なくなったら、フライ返しでいわしをそっと取り出し、器に盛る。
いわしを傷つけないように、そっとすくう。
鍋に残った煮汁の味をみて、塩けが足りなければ塩少々(分量外)、甘みを足したければみりん少々(分量外)で調えて中火で少し煮詰める。適量を8のいわしにかけ、梅干しとしょうがを添える。
梅干しによって仕上がりの味が変わるので、味をみて調える。
◆島津さん直伝プロの技◆
1.いわしの水けをしっかりと拭き、くさみを出さない。
2.調味料はシンプルにして、いわしの持ち味を最大限に生かす。
このレシピをつくった人
島津 修さん
東京・豊洲市場の水産仲卸店の3代目。家業の傍ら、東京都内で、魚の扱い方やおろし方、食べ方が学べる体験型料理教室を主宰する。料理好きの間で評判になり、予約がなかなかとれないほど人気に。
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