close_ad
きょうの料理レシピ

みそ

昔から「寒仕込み」といって、みそづくりは雑菌が繁殖しにくい12月末〜3月初めの寒い時季に仕込むとよいといわれています。1年後に味わう、みそのうまみ、コク、香りは感動もの!ぜひ、チャレンジしてみてください。

みそ

写真: 竹内 章雄

材料

(つくりやすい分量)

・大豆 (乾) 1kg
*乾物の大豆を十分に戻して柔らかくゆでて使う。食べておいしい大豆なら、でき上がりのみその味も◎。
・米こうじ (乾) 1kg
*蒸した米にこうじ菌をつけ、繁殖、発酵させたもの。今回使うのは、できたての生こうじの水分をとばして乾燥させたもの。あれば、生こうじでもよい。
・粗塩 400g
*ミネラル含有量が多く、うまみが豊富な海水を原料とした塩がおすすめ。

つくり方

大豆をゆでる
1

大豆はよく洗って深くて大きい鍋に入れ、3~4リットルの水に24時間つけて戻す。途中、水が少なくなったら豆が浸るまで足す。大きな鍋がなければ、鍋2つに分けるとよい。

2

豆がかぶるくらいまで水を足し、強火にかける。沸騰したら火を弱め、泡(アク)が出たら、丁寧に除く。

3

ふたを少しずらしてのせ、豆が躍るような状態で、吹きこぼれないように火加減をし、十分に柔らかくなるまで2時間ほどゆでる。途中、ゆで汁が少なくなったら、豆がかぶる程度に湯を足す。

4

ゆで汁があめ色になったら、ゆで上がり。1粒を取り出して横半分に切り、中に隙間がなく、ピタッとくっついていたら十分に柔らかい状態。隙間があればもう少しゆでる。

塩切りこうじをつくる
5

大豆をゆでている間に、大きめのボウルに米こうじと粗塩を入れる。手をよく洗い(または調理用手袋をする)、両手でボウルの底からすくい上げるようにしてよく混ぜる。

6

全体にしっとりとなじんできて、片手で1つかみ握って、塊ができるようになればOK。

大豆をつぶす
7

大きめのボウルにざるを重ねて4をあけ、ゆで汁はとっておく。大豆を鍋に戻し、熱いうちにマッシャーなどでつぶす。つぶしにくければ、半量をボウルに移して2回に分けるとよい。

8

大豆の粒がなくなるくらいまで丁寧につぶす。そのまま人肌程度(36~37℃)まで冷ます。

みそ玉にする
9

8のつぶした大豆を6の塩切りこうじのボウルに加える。手をよく洗い(または調理用手袋をする)、ボウルの底から両手で返すようにして、よく混ぜ合わせる。

10

まとまりにくいようなら中央に穴をあけ、大豆のゆで汁を少しずつ加えて全体がしっとりするまで調整する。

11

耳たぶより少し堅いくらいの柔らかさになるまでよく混ぜる。

12

両手のひらいっぱいくらいの量をとり、空気を抜くようにしてソフトボール大に丸める(みそ玉)。

容器に詰めてねかせる
13

消毒した容器に厚手のポリ袋を敷き、みそ玉を1つずつ容器の底の端から詰める。1つ入れたら手の甲で押して空気を抜き、つぶしながら隙間なく詰めていく。

14

表面を平らにならし、粗塩(分量外)適量をポリ袋との境目に丁寧にふる。表面にもまんべんなくうっすらとふる。

15

表面にラップをピッタリ貼りつけて、ポリ袋の空気を抜いて口をしっかりとねじって閉じる。消毒した押しぶたとおもしを順にのせ、ふたをして、室内のいちばん涼しく暗い場所に置く。

! ポイント

夏を越したころ、一度かびチェックをする(全体備考参照)。

全体備考

[主な道具]
・ホウロウ容器(直径21cm・容量7リットル)
・厚手のポリ袋(幅50×深さ75cm×厚さ0.04~0.05mm)
・プラスチック製の押しぶた(直径19~20cm)
・おもし(1~1.5kg)
・食品用アルコール:容器、押しぶた、おもしなどの道具は、食品用アルコール(または35度以上の焼酎)を軽く吹きかけて消毒する。

◎みそスケジュール目安
12月末~3月初め 容器に仕込む。
↓ねかせる。
9月 夏を越したらかびチェックと味見。
↓ねかせる。
来年1月ごろ 1年後に完成!食べごろ。1年間ほどおくと、褐色のまろやかなみそができ上がる。

●食べごろ 約1年後。
●保存 小分けにして清潔な保存容器に移し、冷蔵庫または冷凍庫で約1年間。

◎かびの手入れ【夏を越したらチェック!】
夏場の湿気と暑い環境のなかでは、どうしてもかびがつきやすくなる。でも、みそは生き物だからかびを怖がっていたらつくれません!かびがついていたとしても取り除いてまた熟成させれば大丈夫。
1、表面についたかびを清潔なスプーンなどで広めに取り除く。ポリ袋を引き上げ、みその側面にもかびがついていたら取り除く。
2、ポリ袋ごとみそを容器に戻して表面を平らにする。ポリ袋との境目に多めに粗塩をふり、表面全体にも薄く粗塩をふる。
3、表面にラップをピッタリ貼りつける。ポリ袋の空気を抜いて口をねじって閉じ、消毒した押しぶた、おもしをのせ、ふたをして室内の涼しく暗い場所に置く。

◎みその味見【夏を越したらチェック!】
経過を楽しめるのが手づくりみそのだいご味。夏を越えると、風味よく熟成される。好みの味と香りになっていたら、これで完成として、保存してもよい。

【味見のときにおすすめの食べ方】
◆野菜スティックみそ◆
棒状に切ったきゅうりやセロリ、大根など生野菜につけて食べる。
◆薬味みそやっこ◆
青じそ、みょうが、しょうがを細かく刻んでみそと混ぜ合わせ、豆腐にのせる。

きょうの料理レシピ
2021/01/18 手仕事12か月 みそ

このレシピをつくった人

飛田 和緒

飛田 和緒さん

素材の味を最大限に引き出す、つくりやすくておいしいレシピが人気。

もう一品検索してみませんか?

おすすめキーワード 鶏むね肉 お弁当 汁物
PR

旬のキーワードランキング

1
3
5
6
7
8
9
10

他にお探しのレシピはありませんか?

FOLLOW US

NHK「きょうの料理」
放送&テキストのご紹介