とろろ昆布の吸い物
「だしいらず」を体感!とろろ昆布のうまみが溶け出し、具にもなる。
写真: 今清水 隆宏
*1人分
材料
(4人分)
- ・とろろ昆布 10g
- *昆布をごく薄く削り取ったもの。
- ・かまぼこ (小) 1本
- ・柚子の皮 1/6コ分
- ・うす口しょうゆ 小さじ2
下ごしらえ・準備
ねじりかまぼこ
1 板をはずして7mm厚さに横に切り、半分に切って中央に切り目を入れる。
2 切り目に片側をくぐらせれば完成。
へぎ柚子
3 ゆずの皮の表面の黄色い部分を薄くそぎ取る。
4 そぎとったものから水にサッと浸す(あとで皮から油分が浮かない)。
つくり方
とろろ昆布を等分に椀に入れる。かまぼこは飾り切りにし、柚子はへぎ柚子にして、とろろ昆布にのせる。
うす口しょうゆを、椀に1人分小さじ2ずつ加える。塩分は、うまみをより感じさせる効果もあり、汁物に欠かせない。
沸いたばかりの熱湯を、1人分150~200mlずつ注ぎ入れれば完成。食べるときによく混ぜ、溶け出したうまみや塩分を平均に行き渡らせる。
【汁物の基本】
椀ダネ、椀づま、吸い口。和食ではこの3つがそろって、汁物として成立します。
・椀ダネ
台物ともいい、主な具のこと。ここではかまぼこ。
・椀づま
椀ダネとは別に調理して添える具のこと。ここではとろろ昆布。
・吸い口
汁に香りを添えるもの。ここでは柚子の皮。
このレシピをつくった人
斉藤 辰夫さん
大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、同校で教職員として日本料理の教授となる。パリ、スイス、ワシントンでも料理に携わる仕事をした国際派の料理家。
その後、エコール辻東京で専任教授を務める。
枠にはまらないユニークで新鮮な発想とわかりやすい指導に、幅広い層のファンがたくさん。現在は東京・国立で料理教室『斉藤辰夫料理スタジオ』を開いているほか、テレビや雑誌、講演などで忙しい毎日を送っている。著書に『煮もの』・『焼きもの』『全プロセスつき!基本の和食!』(ともに主婦と生活社)、『おいしい和食の大事典200』『和英つき 和食の辞典』(ともに成美堂出版)、『斉藤辰夫のいちばんかんたんな和食』(NHK出版)など多数。
現在、『NHK WORLD 』 “DINING WITH THE CHEF“に出演中。
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