チキンカレー
日本人の舌になじみやすい、穏やかでまろやかな味わいです。たまねぎは、あめ色になるまで長く炒めなくても大丈夫。塩水で蒸し煮にしてから油で炒めると、短時間でも甘みとうまみを最大限に引き出せます。
写真: 邑口 京一郎
*1人分
*1人分
材料
(3~4人分)
- ・鶏もも肉 (から揚げ用) 400g
- ・たまねぎ 1コ(200g)
- 【A】
- ・塩 小さじ1
- ・水 カップ3/4
- 【B】
- ・しょうが (すりおろす) 1かけ分
- ・サラダ油 大さじ2
- ・プレーンヨーグルト (無糖) 大さじ4
- 【C】
- ・コリアンダーパウダー 小さじ4
- ・クミンパウダー 小さじ2
- ・ターメリックパウダー 小さじ1
- ・ご飯 (温かいもの) 600~800g
- ・サラダ油 少々
つくり方
たまねぎは1cm幅のくし形に切る。フライパンに入れて【A】を順に加え、ふたをして中火で、水分が少なくなるまで10分間ほど蒸し煮にする。
別のフライパンにサラダ油を中火で熱し、鶏肉の両面をこんがりと炒め、火を止める。
1のふたを取り、水分がなくなるまで炒める。【B】を順に加え、たまねぎ全体に焼き色がつくまで炒める。ヨーグルトを加え、絶えず混ぜながら炒める。水分が少なくなったら火を止め、【C】を加える。しっかり混ぜ合わせてなじませ、ルーをつくる。
しんなりと蒸し煮にしてから油で炒めると、長く炒めたような仕上がりに。たまねぎ全体にこんがりと焼き色をつけてから、ヨーグルトを加える。ヨーグルトがたまねぎになじんだら、3種類のスパイスを一緒に加える。スパイスは余熱で粉っぽさがなくなるまで火を入れると、香りがたつ。
3に2の鶏肉と焼き汁、水カップ1+1/2を加え、中火にかける。煮立ったら弱火にし、5分間ほど煮る。ご飯とともに器に盛る。
◆覚えておくと便利!◆
【3つのスパイスのおいしい割合】
コリアンダーパウダー4:クミンパウダー2:ターメリックパウダー1
爽やかな香りの名脇役【コリアンダーパウダー】
パクチーの種子を粉末にしたものだが、葉や根とは異なり、かんきつ類のような爽やかな香りがある。クミンパウダーとともに、カレーの香りのベースになる。魚介や卵のくせを抑えるほか、仕上げの風味づけにも活躍する名脇役。
ほろ苦い香りはカレーに不可欠【クミンパウダー】
ほろ苦く強い香りがあり、わずかな甘みと苦みを感じられる。エスニックな香りのベースになるスパイスで、本格カレーには欠かせない。独特の芳香はほかの食材や調味料の香りと調和して、豊かな風味を引き出してくれる。
色づけはお任せ【ターメリックパウダー】
鮮やかな黄色と、しょうがに似た風味が特徴。ミックススパイスであるカレー粉の主材料の1つで、料理を黄金色に色づける。魚介の下ごしらえにも相性がいいが、独特の土くささがあるので、使いすぎには注意。
このレシピをつくった人
水野 仁輔・伊東 盛さん
カレー、スパイスに造詣が深く、日本のカレー界をけん引してきた2人。各地で講演会や料理教室、イベントなどを行なうほか、キッチンカーでのカレーの販売などでも人気を集めている。
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