きょうの料理レシピ
祝い鍋
お正月は昔から、「火を使わない」とされてきたので、できれば暮れに、鍋だしだけとって冷まし、冷蔵庫に保存しておくとよいと思います。お餅と具がたくさん入ったお雑煮は、そのひと椀(わん)だけで、おいしいお正月の食事になります。
写真: 澤井 秀夫
エネルギー
/720 kcal
*1人分
塩分/2.6 g
*1人分
調理時間
/30分
材料
(2人分)
(内径23~24cmの土鍋分)
- ・鶏もも肉 100g
- ・豚バラ肉 80g
- ・焼きあなご 2匹
- ・はまぐり (砂抜きしたもの) 4コ
- ・車えび 2匹
- ・白菜 300g
- ・絹さや 30g
- ・にんじん 6cm
- *あれば金時にんじん。
- ・油揚げ 1枚
- ・餅 4コ
- ・好みのかんきつ類 (レモンなど/くし形切り) 適宜
- 【鍋だし】*でき上がり量約1.5リットル
- ・水 1.6リットル
- ・うす口しょうゆ カップ1/2
- ・みりん カップ1/4
- ・昆布 (10cm四方) 1枚
- ・削り節 (かつお) 15g
- ・削り節 (さば) 25g
つくり方
《暮れの準備》【鍋だし】をつくる
1
鍋に【鍋だし】の材料をすべて入れて中火にかける。ひと煮立ちしたらアクを丁寧に取り、5分間ほど煮て、固く絞ったぬれ布巾を重ねたざるでこす。ボウルの底を氷水に当て、手早く冷ます。
! ポイント
十分に煮立たせることで、濁りのないだしになる。こし入れるボウルは、清潔できれいなものを使う。汚れていると、だしににおいが移ってしまう。冷ましただしは、ペットボトルなどに入れて、冷蔵庫で3~4日間保存できる。
《お正月》具材の下ごしらえ
2
鶏肉は一口大に切り、豚肉は食べやすく切る。焼きあなごは頭を切り落として4等分に切る。はまぐりは殻をこすり合わせてよく洗う。車えびは洗って背ワタを取る。白菜は4~5cm幅に切る。絹さやはヘタと筋を取り、下ゆでして水にとる。にんじんは皮をむいて1cm厚さの輪切りにし、あれば梅花形の抜き型で抜いて、柔らかくなるまで下ゆでする。油揚げは4~5cm長さ、1cm幅くらいの短冊形に切る。
鍋に仕立てる
3
土鍋に1の【鍋だし】をカップ3と、2の具材と餅を入れ、中火にかけて煮る。煮立ったらアクを取りながらさらに煮て、火が通ったものから【鍋だし】ごとよそう。好みでかんきつ類を搾りかける。
きょうの料理レシピ
2017/12/26
土井善晴の正月料理
(初回放送日:2017/12/12)
このレシピをつくった人
土井 善晴さん
おいしいもの研究所代表。長年にわたる多様な食の経験から、和食文化の伝統を踏まえた一汁一菜を提案。新しい発想で料理を楽しくするきっかけをつくったと評価され、2022年度 文化庁長官表彰に選ばれる。各大学にて教授、講師も務める。
つくったコメント