ドーナツ
外はカリッと香ばしく中はふんわり。揚げたてドーナツは幸福の味。
写真: 浮田 輝雄
*1コ分
材料
(直径約8cmのリング形12コ分)
- 【基本のドーナツ生地】
- ・バター (食塩不使用) 40g
- ・グラニュー糖 60~70g
- *好みの甘さで加減を。
- ・卵 1コ
- *アレルギーがある場合は水50mlに代えれば少し堅くなるが、つくれる。
- 【A】
- ・強力粉 110g
- ・薄力粉 110g
- ・ベーキングパウダー 大さじ1
- ・塩 一つまみ
- ・牛乳 70ml
- ・バニラエッセンス 適量
- 【仕上げ用】
- ・グラニュー糖 50g
- ・強力粉 (打ち粉)
- ・揚げ油
下ごしらえ・準備
1 バターは室温におき、ハンドクリームくらいの柔らかさにしておく。気温の低い時期は電子レンジ(500W)に約10秒間かける。
2 【A】の粉類と塩を合わせてふるっておく。
3 【仕上げ用】のグラニュー糖を平らな器に入れておく。
つくり方
ボウルにバターを入れてクリーム状に練る。グラニュー糖を加え、全体が白っぽくなるまですり混ぜる。
卵を溶き、半量を1に加えて混ぜる。全体がなじんだら残りの卵をすべて加えて混ぜる。
卵を一度に全量加えると、分離したようになり、全体がなじむのに時間がかかる。
ふるった【A】を2に加え、ゴムべらで大きく切るように混ぜる。
そぼろ状になったら牛乳とバニラエッセンスを加え、ひとつにまとまるまでサックリと大きく混ぜる。
台に強力粉を薄くふり(打ち粉)、生地を移す。上からも軽く強力粉をふって、12等分に切り分ける(1つ30gが目安)。
1つずつ手のひらでそっと転がして丸め、強力粉をふった台の上で前後に転がし、20cm長さの棒状にする。両端はやや細くする。
手のひらを生地に軽くのせて転がす。生地を押したり、左右に引っ張ったりしない。
一方の端を指先で軽く押して、くぼみをつくる。そこにもう一方の端をのせ、下側の生地で包むようにしてとめる。
揚げ油を180℃に熱する。ボウルに残った生地を丸めて落としたとき、鍋底につくかつかないかですぐに浮き上がり、プクプクと大きな泡が立つくらいが目安。
リング状にした生地をそっとはたき、余分な打ち粉を落としてから、そっと揚げ油に入れる。
余分な打ち粉が生地についていると、揚げ油が泡立って危ない。
油に浸っている下側がよい色になったら裏返す(片面1分30秒間ずつが目安)。両側とも同じ色になったら網に上げ、油をきる。
粗熱が取れたら、【仕上げ用】のグラニュー糖をドーナツ全体にまぶす。完全に冷めてしまうと、グラニュー糖がつきにくくなる。
《揚げ油は新しいものを》
においが移らないように、揚げ油は新しいものを用意する。揚げ油の深さが浅いとドーナツが鍋底に触れ、焦げやすい。深さ5~6cmくらいあると安心。
《粉を加えたら混ぜすぎない》
今回のドーナツは冷めてもぱさつかず、ふんわり柔らかなまま。それは粉の半量を強力粉にしているから。ただし、こねすぎると、グルテンの働きで堅くなってしまう。生地づくりで粉類を加えたら、サックリと切るように混ぜ、決して練らないこと。また、棒状にのばすときも生地を引っ張ったり、押しつけたりしないようにする。
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このレシピをつくった人
上田 悦子さん
神戸市内で30年以上お菓子教室を主宰し、洋菓子店をもつ。新しい素材を使ったお菓子や、基本のお菓子をよりおいしく進化させる研究も欠かさない。
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