ポ・ト・フ
冬のどんよりとした天気の日にこそ食べたくなる、寒い日にもってこいのポ・ト・フ。あくまでスープとおかずは別に食べるのがフランス風。
写真: 木村 拓(東京料理写真)
*全量
材料
(つくりやすい分量)
- ・牛バラ肉 500g
- ・牛すね肉 500g
- ・にんじん 2本
- ・ポロねぎ 1本
- *日本のねぎよりも肉厚で、葉の間に土がたまりやすいので洗ってから使う。白い部分はよく火を通すと甘みが出て、ねぎ特有の刺激臭やくせが消え、淡いよい香りがする。堅い部分はブーケガルニに。手が入らない場合には、下仁田ねぎで代用を
- ・セロリ 1本
- ・ブーケガルニ (タイム、ローリエ、パセリの茎、セロリ、ポロねぎ各少々) 適宜
- *香りをつける目的で加える香味野菜とハーブの束
- ・たまねぎ (小) 1コ
- ・クローブ 1本
- ・じゃがいも 2コ
- ・粒こしょう (黒)
- ・塩
つくり方
にんじんは皮をむく。ポロねぎは青い葉を切り落とし、縦に切り目を入れて、ため水でていねいに泥を洗う。にんじんの皮、ポロねぎの堅い部分、粒こしょう小さじ1弱を、ガーゼで包んでおく。牛バラ肉はたこ糸をかけて形を整える。
油が多く、加熱するとくずれやすいバラ肉はたこ糸で形を整えておく。すね肉はあまり変化しないので、そのままでよい。
なべに、1のガーゼで包んだくず野菜と牛肉2種を入れ、塩小さじ1強、ブーケガルニ、クローブを刺したたまねぎ、たっぷりかぶるくらいの水を加えて火にかける。沸騰したらアクをしっかりと取り、ふたをして、弱火で1時間30分煮る。
素材のうまみを引き出すために、水からゆで始める。目安は肉が隠れる程度。最初の沸騰でアクがたくさん出るので、しっかり取ると、澄んだスープに。放置すると、アクが散ってスープに戻ってしまうので気をつける。
くず野菜とたまねぎを取り出し、大きめに切ったにんじん、セロリ、ポロねぎを加えて、さらに10分間煮る。最後に皮をむいたじゃがいもを加えて、もう10分間煮、野菜に火を通す。
ボロねぎは泥を洗うために四つ割りにしのち、たこ糸で軽く結ぶ。
スープの味をみて、適宜薄めに塩で味を調える。肉を切り分け、野菜を添えて器に盛り、好みで粗塩、こしょう、マスタードを添える。スープは別に、器に盛る。
スープはそのまま飲むほか、ブイヨンとしてさまざまな洋風料理に使える。また、一晩冷たいところにおいて固まった脂肪を除くと、よりさっぱりとしたポ・ト・フが楽しめる。
スープはそのまま飲むほか、ブイヨンとしてさまざまな洋風料理に使える。また、一晩冷たいところにおいて固まった脂肪を除くと、よりさっぱりとしたポ・ト・フが楽しめる。
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このレシピをつくった人
脇 雅世さん
約10年フランスに滞在し、パリの料理学校やレストランで料理を習得。帰国後はテレビや雑誌でフレンチのエスプリをベースにしたレシピを提案している。料理のジャンルは和洋中からお菓子まで。神楽坂で主宰する料理教室は35年以上続いている。2014年フランス政府より農事功労章を受勲。
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