焼きギョーザ
香ばしい皮をほおばると、あふれ出すジューシーなあんの秘密はみかんゼリー。あんにしっかり味がついているから、たれは必要ありません。
写真: 野口 健志
*1コ分
材料
(16コ分)
- ・ギョーザの皮 16枚
- ・豚ひき肉 120g
- ・キャベツ 70g
- ・しょうが 15g
- 【A】
- ・オイスターソース 小さじ1/2
- ・しょうゆ 小さじ1/3
- ・塩 小さじ1/4
- ・こしょう 少々
- 【B】
- ・酒 大さじ1/2
- ・かたくり粉 大さじ1
- ・みかんゼリー (市販/果実は除く) 大さじ2
- ・湯 カップ1/2
- ・サラダ油 小さじ1
つくり方
キャベツとしょうがはそれぞれみじん切りにする。ボウルにひき肉、しょうが、【A】を入れ、粘りが出るまでよく練り混ぜる。
みかんゼリー、【B】の酒を加え、全体になじむようにしっかり混ぜる。みかんゼリーを加えると、味や風味は残らないが、ジューシーに焼き上がる。
【B】のかたくり粉を混ぜ、キャベツを加えてサックリと混ぜる。
ギョーザの皮の中心より少し奥側に16等分にしたあんをのせ、縁に水少々をつける。手前の皮を立てて壁をつくり、壁に向かってひだを寄せながら包む。残りも同様に包む。
フライパンにギョーザを円を描くように並べて中火にかけ、湯を注ぐ(ギョーザの高さの半分まで浸るくらい)。
すぐにふたをして5~6分間蒸し焼きにする。水分がすべて蒸発したら、ふたを外してサラダ油を鍋肌から回し入れ、フライパンを90度くらいずつ動かしながら、底をまんべんなくカリッと焼く。
スプーンで皮の端を浮かせてはがし、フライパンより一回り大きな皿をかぶせ、ひっくり返して盛る。
◆ギョーザは蒸しが「9」で焼きが「1」◆
「焼きギョーザ」と呼ばれるものの、実はギョーザは蒸す工程が9割を占め、焼くのは最後の1割。最初の蒸す工程では、油は必要なし。せっかく油をひいても、湯に油の膜ができてギョーザの皮の周りに油がまとわりつき、おいしさが半減。油が必要なのは、水分をとばして焼きの工程に入るとき。ここで鍋肌から油を回し入れると、底がカリッと香ばしく焼ける。
◆このほかの「ギョーザ」のレシピはこちら◆
えび、パクチー、レモンの焼きギョーザ
水ギョーザ
このレシピをつくった人
菰田 欣也さん
調理師専門学校を経て、19歳から陳建一氏に師事し、現在は中華料理レストランオーナーシェフ。2004年の中国料理世界大会(中国・広州)、個人熱菜部門で日本人初の金賞を受賞。
プロならではのコツを押さえた、家庭でもつくりやすいレシピで、講習会やテレビ、雑誌などで幅広く活躍中。
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