里芋と貝柱の煮物
甘辛い煮ころがしとはまた違った一品。貝柱と昆布のうまみがきいた上品な煮物です。軽くとろみをつけるので、長く煮含めなくてもおいしい。
写真: 松島 均
*1人分
*干し貝柱を戻す時間は除く。
材料
(4人分)
- ・里芋 300g
- ・干し貝柱 30g
- ・昆布 (5×7cm) 1枚
- 【A】
- ・うす口しょうゆ 大さじ3
- ・酒 大さじ3
- ・水溶きかたくり粉 大さじ2
- *かたくり粉を倍量の水で溶いたもの。
- ・柚子(ゆず)の皮 (せん切り) 少々
つくり方
鍋に水1リットルと干し貝柱、昆布を入れて3時間ほどおく。
里芋は皮をむき上げ、上下を少し切り落とし、縦に2等分して(里芋が小さい場合はそのまま)水に放す。
別の鍋に2を入れ、かぶるぐらいの水を加えて強火にかける。煮立ったらゆで湯を捨て(ゆでこぼす)、もう一度新しい水からゆでてゆでこぼし、ざるに上げる。
【ここが決め手!】
「ゆでこぼす」とは、アクのある食材をゆでて、そのゆで汁を捨てること。ゆでこぼすことで、里芋の余分なアクやぬめりを取り去り、うまみを際立たせる。ざるに上げ、表面の水分をとばしておくと、煮汁がスーッと入る。
1の鍋に里芋を入れ、強火にかける。竹ぐしを刺して手ごたえが残る堅さになったら【A】の半量を加え、中火でさらに煮る。
貝柱が戻ったところに、下ゆでした里芋を加えて煮る。まず昆布と貝柱のうまみを里芋に十分に吸わせる。
【ここが決め手!】
味付けは2回に分けて風味よく仕上げる。
里芋がすっかり柔らかくなる前に、うす口しょうゆと酒を、まず半量ずつ加える。一度に加えてしまうと味の調整が難しく、煮汁が黒ずむなど色合いも悪くなりやすい。
竹ぐしがスーッと通るくらいになったら残りの【A】を加え、軽く煮立てて昆布を取り出す。水溶きかたくり粉を様子を見ながら少しずつ加え、とろみをつける。
残りの調味料を加えて風味をつけ、最後に水溶きかたくり粉を少しずつ加えていく。
器に盛り、柚子の皮を天盛りにする。
【クッキングメモ】
だしをとった昆布はそのまま食べたり、まとめてつくだ煮に。
◆献立のヒント◆
・あじフライ
・にら入り炒り卵
・なめこおろし
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