アップルパイ
香ばしく焼けたパイ生地、アツアツに煮えたりんごは、肌寒い季節の最高のデザートです。
写真: 中野 博安
*全量
材料
(直径23cmのパイ皿1枚分)
- 【A粉】*混ぜ合わせておく。残ったA粉は打ち粉に使用する。
- ・薄力粉 115g
- ・強力粉 115g
- 【パイ生地】
- ・A粉 100g
- ・塩 小さじ1/4
- ・ショートニング 50g
- *無味無臭の植物性油脂。パイ生地をサクサクとした食感に仕上げる。なければ、バター(食塩不使用)でもよい
- ・水 大さじ2
- 【フィリング】*詰め物
- ・りんご (中) 3コ
- *あれば紅玉
- ・グラニュー糖 65g
- ・A粉 25g
- ・ナツメグ 小さじ1/4
- ・シナモン 小さじ1/4
- ・塩 少々
- 【クランブル】*そぼろ状のトッピング
- ・A粉 100g
- ・バター (食塩不使用) 50g
- ・三温糖 50g
- *精製度が低く、独特の風味をもった薄茶色の砂糖。なければ、ブラウンシュガーや砂糖でもよい
- ・塩
つくり方
ボウルに【A粉】と塩をふるい入れ、ショートニングを加える。
スプーンを使ってショートニングを細かく切りながら、粉と混ぜる。ショートニングが、小豆大~米粒大ぐらいになればよい。
分量の水を加える。練らずに、スプーンで水けを全体に行き渡らせたら、指で押さえて生地をまとめ、手早くひとつにまとめる。
生地全体に薄く打ち粉(【A粉】少々を使う)をする。
台の上に4をのせ、パイ皿の直径より一回り大きくなるまでめん棒でのばす。
めん棒で生地を巻き取り、ゆとりをもたせてパイ皿に生地をのせる。パイ皿の底の隅に透き間ができないように、指で生地を押さえて空気を抜く。
パイ皿からはみ出た生地を外側にクルクルと巻いて、パイ皿の縁にのせていく。
7で形づくった縁を内側から人さし指で押し、外側からつまんで、波形の縁にする。
りんごは皮をむいて芯を取り、2~3cm厚さのくし形に切る。切ったものから塩水につける。
大きめのボウルに、りんご以外の【フィリング】の材料を入れて混ぜ合わせる。9のりんごの水けをきって加え、よく混ぜ合わせる。
8のパイ生地にたっぷりと詰める。焼くとかさが減るので、大きく盛り上がっていても安定していればよい。
ボウルに【クランブル】の材料を入れる。スプーンを使ってバターを細かく切り、全体をそぼろ状にする。
11の上に12の【クランブル】をかける。りんごが見えなくなるようにまんべんなくかけるとよい。
200℃に温めたオーブンで、約40分間焼く。表面がきつね色になり、りんごの煮えた汁が表面にグツグツと出てきたら焼き上がり。焼きたてを食べてもよいし、粗熱が取れたあと、冷蔵庫で冷やして食べてもよい。
◆ポイント◆
《パイ生地は練らずに、指先で手早くまとめる》
パイ生地はサクサクとした歯ざわりが身上。それは、生地の中のショートニングを粒状の残して焼くことで生まれます。手順3で生地を練りすぎると、ショートニングが溶けて生地に油が回り、堅く焼き上がってしまいます。粉に水を加えたら、スプーンで水けを全体に行き渡らせ、あとは生地がひとかたまりになって手にベタベタとつかなくなるまで、指先で手早く混ぜましょう。
このレシピをつくった人
渡辺 万里さん
東京・目白「スペイン料理文化アカデミー」主宰。スペイン料理、菓子、ワイン紹介の教室。また、スペイン食文化についての執筆も行っている。ご主人はスペイン人のミュージシャン。
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