ポリ袋で白菜漬け
白菜の少量漬けには、ジッパー付きの保存袋が最適です。下漬けして本漬けにする“二度漬け”で本格的な仕上がりです。
写真: 澤木 央子
*全量
材料
(つくりやすい分量)
- ・白菜 1/4コ(約600g)
- ・下漬け用の粗塩 (干した白菜の重量の3%が目安) 大さじ1強(約16g)
- *干した白菜の重量は約540g。
- ・本漬け用の粗塩 (下漬けした白菜の重量の0.5%が目安) 小さじ1/2(2.5g)
- *下漬けした白菜の重量は約500g。
- ・昆布 (5cm四方) 1枚
- ・赤とうがらし (種は取る) 1本
つくり方
白菜はたっぷりの水をはったボウルに入れて洗い、水けをきって縦半分に切る。
盆ざるに切り口を上にして並べ、半日ほど陰干しにする。
風通しのよい場所であれば、室内で干してもよい。急ぐ場合は2時間ほど天日干しにしてもよい。
バットに移し、葉を1枚ずつ持ち上げて、下漬け用の粗塩の2/3量を葉と葉の間に均等にふる。
残りの粗塩を表面全体に手でなでつける。
ジッパー付きの保存袋に芯と葉を互い違いに入れる。
水カップ1/4を加える。
水を加えるのは、塩を溶けやすくするため。
空気を抜いて口を閉じ、さらにポリ袋に入れ、口を結ぶ。
ポリ袋に入れるのは、袋が破損して水分がもれる危険を防ぐため。
バットに置き、おもしをする。水分が上がるまで、常温で直射日光が当たらない場所に1日おく。
おもしは干した白菜の重量(約540g)の1.5~2倍の重さが目安。ここでは、皿と砂糖袋(未開封/1kg)をおもしとして使用。【下漬けの完成】1日おいて水分が上がると、しんなりして、かさが半分くらいになる。このまま2~3日間おいても大丈夫(それ以上おくと、塩からくなる)。
袋から取り出し、ざるに上げて水けを軽く絞る。
バットに移し、葉を1枚ずつ持ち上げて、本漬け用の粗塩の2/3量を葉と葉の間に均等にふる。残りの粗塩を表面全体に手でなでつける。
ジッパー付きの保存袋に芯と葉を互い違いに入れ、昆布、赤とうがらしを加える。
【ここで、塩けの加減をみる】袋の口を閉じて本漬けする前に、白菜の葉を少しちぎって、味をみる。塩からいと感じたら、味をみながら水を少しずつ加えて、程よい塩加減に。塩が足りないときは、味をみながら粗塩を少し足して、好みの加減に。
空気を抜いて口を閉じ、ポリ袋に入れて口を結ぶ。バットに置き、おもしをのせる。水分が上がるまで、常温で直射日光が当たらない場所に3日間ほどおく。
おもしは白菜の重量(約500g)の1.5~2倍の重さが目安。皿と砂糖袋(未開封/1kg)を使用。【本漬けの完成】3日間ほどおいて、全体が黄色っぽくなって発酵の香りがしてきたら、漬け終わり。
【簡単&おいしいポイント】
◆ 漬物容器、おもしなど特別な道具を使わなくてもできる。
◆ 陰干し&下漬けでうまみが凝縮し、食感もよくなる。
【ポリ袋漬けは、現代の生活環境にマッチ!】
長くおかないのでかびが生えにくく、保存に場所をとらないところがおすすめです。少量でもおいしくできる塩分濃度のレシピです。
【酸っぱくなったら料理に活用】
食べるときに余分な水分をきり、好みの大きさに切ります。4~5日たつと酸味が出るので、そのまま食べて酸っぱいようなら、料理に活用しましょう。細かく切ってスープの具に、ごま油で炒め物に。刻んで椀(わん)に入れ、とろろ昆布適量を加えて湯を注ぎ、しょうゆ少々をたらした即席吸い物もおすすめです。長くおかないのでかびが生えにくく、保存に場所をとらないところがおすすめです。少量でもおいしくできる塩分濃度のレシピを紹介しますので、気軽にチャレンジしてください。
【食べごろ】
漬け終わったらすぐ。
【保存】
袋のまま、または保存容器に移して冷蔵庫で約1週間。
このレシピをつくった人
舘野 真知子さん
(1973〜2022)栃木で8代続く農家に生まれ、産地直送の野菜を使ったレストランのシェフを経て独立。発酵食が得意で、料理教室やワークショップで、さまざまな国の人に発酵食品のすばらしさを伝えた。
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