スペイン風ロールケーキ
スポンジ生地を薄く焼いて、卵黄のクリームをたっぷりぬるのがスペイン風ロールケーキの大きな特徴です。
写真: 対馬 一次
*全量
材料
(1本分)
- 【スポンジ生地】*30×30cmの天板1枚分
- ・卵黄 3コ分
- ・グラニュー糖 75g
- ・卵白 3コ分
- ・薄力粉 75g
- ・ベーキングパウダー 小さじ1/3
- ・牛乳 大さじ2
- ・バター (食塩不使用) 10g
- 【卵黄のクリーム】*つくりやすい分量。残った「卵黄のクリーム」はパンにつけたり、パイ生地で包んで焼いてもおいしい。「ゴシュア」も参照のこと。冷蔵庫で約1週間は保存できる
- ・卵黄 5コ分
- ・コーンスターチ 14g
- ・卵 5コ
- ・グラニュー糖 335g
- ・水 カップ1/2
- ・白ワインビネガー 小さじ1
- 【ラム酒のシロップ】
- ・グラニュー糖 50g
- ・水 カップ1/2
- ・ラム酒 40ml
- 【仕上げ用 】
- ・生クリーム カップ2
- ・粉砂糖 50g
- ・グラニュー糖 大さじ3
下ごしらえ・準備
つくる前にしておくこと
1 薄力粉とべーキングパウダーは合わせてふるう。
天板にオーブン用の紙を敷く。
オーブンは160℃に温めておく。
つくり方
ボウルに卵黄とグラニュー糖45gを入れ、ざっと混ぜる。湯せんに時々かけて人肌程度に温めながら、全体が白っぽくなり、もったりとするまで泡立てる。
別のボウルで卵白を泡立て、八分立てになったらグラニュー糖30gを加え、九分立てまで泡立てる。
2の半量を1に加え、軽く混ぜる。2のボウルへ戻し入れ、全体を混ぜ合わせる。
ふるっておいた薄力粉とベーキングパウダーをもう一度ふるいながら加えて、ゴムべらでサックリと切るように混ぜ合わせる。
小なべに牛乳とバターを入れ、人肌に温めてバターを溶かす。4に加えて、全体につやがでるまでしっかり混ぜ合わせる。
オーブン用の紙を敷いた天板に5の生地を流し入れ、カードなどで均一にならす。最後に2~3回天板を台に落として空気を抜く。160℃に温めたオーブンで10~13分間焼く。焼き上がったら、天板から外し、そのまま冷ます。
ボウルに卵黄とコーンスターチを入れてよく混ぜ、卵を加えてさらによく混ぜ合わせる。
なべにグラニュー糖、水、白ワインビネガーを入れ、106℃(濁っていたシロップが透き通り、細かい泡がたくさん出ている状態)になるまで煮詰める。
ワインビネガーを入れることで、溶けたグラニュー糖が再結晶しにくくなる。
8を少しずつ7に加えながら、かき混ぜる。
9をこしてなべに入れ、中火にかけながら泡立て器でよく混ぜる。バットをそばにおいておき、とろみがついたら手早くバットに流し入れ、広げて冷ます。
【ラム酒のシロップ】をつくる。小なべにグラニュー糖と水を入れ、火にかけてグラニュー糖を溶かす。火から下ろし、ラム酒を加える。
冷ました6の【スポンジ生地】を横25cm×縦20cmになるように切る。オーブン用の紙の上におき、11の【シロップ】を表面にぬる。
生クリームは粉砂糖を加えて、九分立てぐらいに泡立てる。両端に詰める分を取り置いて、【スポンジ生地】の真ん中にたっぷりとおく。
オーブン用の紙を持ち、生クリームを【スポンジ生地】で包むようにしてひと巻きする。
表面に11のシロップをたっぷりぬり、両端に13で残しておいた生クリームを詰める。
10の【卵黄のクリーム】を表面に5mm程度の厚さにぬり、柔らかいプラスチックの板や厚紙などで表面をなめらかにする。
仕上げ用のグラニュー糖をかけて、熱した焼きごてで焼き色をつける。
焼きごてがなければ、お好み焼き用のこてを熱して使ってもよい。
★2つのポイント★
1.牛乳とバターを加えたら生地をよく混ぜる。
きめ細かい生地にするために、牛乳とバターを加えたらゴムべらでよく混ぜましょう。すぐには卵白の泡は消えませんので、全体が均一な色になり、つやがでてくるまで混ぜます。
2.卵黄に火は通しすぎない。
卵黄のクリームはなめらかさが身上。温度を急激に上げたり、火を長く通したりして卵黄が固まってしまってはいけません。高温シロップを卵黄に加えるときは、手早く泡立て続け、とろみがついたら一気にバットに広げ熱を逃がしましょう。
「卵黄のクリーム」を使ったレシピ
ゴシュア
このレシピをつくった人
小西 由企夫さん
1980年代から90年代にかけてスペイン・マドリードやバルセロナのレストラン、料理学校でスペイン料理を学ぶ。現在は、大阪・北浜にあるスペイン料理店オーナーシェフを務め、各地の調理師専門学校の講師としても活躍している。
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