柚子きみしぐれ
和菓子屋さんの定番・きみしぐれ。今回は柚子の皮を甘く煮たピールをたっぷり入れています。白あんも味の決め手。味のよいものを選びましょう。
写真: 川浦 堅至
材料
(10コ分)
- ・白こしあん 250g
- *市販
- ・固ゆで卵の黄身 3コ分
- ・卵黄 (生) 1コ分
- ・柚子ピール 40g
下ごしらえ・準備
1 柚子ピールをつくっておく。柚子の皮を薄くむき、せん切りにする(柚子7コから、約100gの皮がとれる)。なべに柚子の皮、皮と同量のグラニュー糖、同量の水を入れて強めの中火にかける。完全に煮汁がなくなるまで煮詰めたらでき上がり。
! ポイント
瓶などに入れておけば、冷蔵庫で1か月間保存できる。冷凍も可。
2 蒸し器の下段に水を入れて火にかけ、タイミングよく蒸気が上がるようにしておく。
つくり方
白あんを耐熱ボウルに入れ、紙タオルで覆う。粉ふきいもの堅さになるまで電子レンジに3~4分間かけ、水分をとばし(あんの水分量で時間は調整する)、冷ましておく。
ゆで卵の黄身を裏ごしする。ボウルにこし器を重ね、木べらを押しつけながらつぶしていく。
白あんが完全に冷めたら、一部を2のボウルに加え、手でもみ込むように混ぜてなじませる。残りの白あんも加えてよく混ぜる。
卵黄(生)を加えてよく混ぜ合わせ、耳たぶくらいの堅さにする。柚子ピールを加えてさらに混ぜる。
ざっと10等分(1コ約30gが目安)し、大さじですくって手の中で軽く転がしてまとめる。
しっかり握ると、蒸したときにひび割れができないので、形を整える程度に。
蒸し器の上段に乾いたふきんとオーブン用の紙を敷き、5を並べる。強火で5~7分間蒸す。粗熱が取れたら取り出し、金網などにのせて冷ます。
熱いうちにさわるとくずれるので、必ず冷めてから取り出す。
白こしあんは大福豆や手芒豆(てぼまめ)などの白いんげん豆の仲間を使ったあん。おまんじゅうの中身や、練りきりなどに欠かせない材料です。市販品を買うときは、添加物の含まれないものを選んで。
このレシピをつくった人
金塚 晴子さん
製菓学校で和菓子を学び、茶会や料亭の依頼菓子をつくるうちに、センスと味のよさが評判を呼ぶ。東京都内で和菓子教室を主宰。やさしくておいしい和菓子が評判を博している。
つくったコメント