にんじんのグラッセ
皮を薄くむいて乱切りにし、にんじんの甘みを生かすのがコツ。濃厚なバターの風味とやさしい甘みが広がります。
写真: 松本 祥孝
*全量
材料
(つくりやすい分量)
- ・にんじん 2本
- ・バター 40g
- ・塩 適量
つくり方
にんじんは皮むき器で皮をむき、ヘタを切り落とす。
縦に4等分にし、回しながら包丁を斜めに入れて食べやすい大きさに切る(小さめの乱切り)。
小さめの鍋に、にんじん、バター、塩一つまみを入れ、水カップ1+1/2を注ぐ(にんじんがなるべく重ならないほうがよい)。中火~強めの中火にかけ、常にフツフツとしている状態を保ちながら、10分間ほど煮る。
水分がほとんどなくなり、鍋底がうっすら色づいてきたら、鍋を揺すりながら、にんじんに照りをつける。
バターがフワッと泡立ってきたら、味をみて、足りなければ塩一つまみを加える。
火を止め、鍋を傾けて余分な油分をきる。再度中火にかけ、鍋を揺すりながら、鍋底がカラメル色になるまで火を通す。
冷めたら保存容器に入れ、冷蔵庫で2~3日間保存できる。食べるときに温める。
【にんじんの特徴】栄養価に優れた常備野菜
βーカロテンなどの栄養が豊富で、料理の彩りにも重宝。甘みを生かした調理法なら、たっぷり食べられます。
【グラッセのコツ】
・ポイント1 皮を薄めにむく
にんじんは皮の近くが甘くておいしいので、皮は薄めにむきます。自然の甘みを上手に引き出せば、砂糖を加える必要はなし!
・ポイント2 うっすら焦がす
水分がとんだら終わりではなく、鍋底がうっすら茶色に色づくまで火にかけ、にんじんにバターの風味をしっかりつけると香ばしくなります。
このレシピをつくった人
谷 昇さん
東京・神楽坂にあるフレンチレストランオーナーシェフ。2度フランスへ渡り修業し、帰国後、複数の店でシェフを務めた後に自身の店をオープン。応用しやすい自由なレシピと、歯切れよく明快な解説で人気を集めている。
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