いなりずし
しっかりと味を含ませた油揚げとさっぱりとしたすし飯は、この上なくシンプルで調和のとれた組み合わせです。肉厚の油揚げを使いましょう!
写真: 鈴木 誠一
*1コ分
*【いなり揚げ】、ごぼうとにんじんの煮物を冷ます時間は除く
材料
(12コ分)
つくり方
油揚げは斜め半分に切り、断面に包丁の先で切り目を入れて、手で袋状に開く。
底の広い鍋(またはフライパン)に1をなるべく均一に広げて並べ、【煮汁】の材料を加える。
落としぶたをして中火にかけ、10~15分間、【煮汁】が少なくなるまで煮る。火から下ろし、冷ましながら味を含ませる。
ごぼうは皮をこすって洗い、ささがきにして水にさらす。水けをきって鍋に入れ、【煮汁】の2/3量を加え、汁けがヒタヒタになるまで中火で煮る。にんじんは2cm長さの細切りにして【煮汁】の1/3量を加え、ごぼうと同様に煮る。
4はそれぞれ【煮汁】につけたまま冷まし、汁けを軽く絞ってざるに上げる。
すし飯が冷めないうちに5を加え、切るように混ぜて全体に散らす。
ご飯が熱いうちのほうが具がなじむので、すし飯を冷まさずに具を加えて混ぜます。
6のすし飯を1か所に寄せ、かたく絞ったぬれ布巾をかけて冷ます。12等分(50~55gずつ)に分け、軽く握って俵形にしておく。
ここで俵形にしておくと、【いなり揚げ】に詰める際、手にすし飯がくっつくことなく効率よく作業できます。
【いなり揚げ】は、手ではさんで汁けをしっかりと絞る。
油揚げを開いてすし飯を詰め、油揚げの左右の角を順に折り畳んでとじる。上下を返して形を整え、器に盛り、あれば、甘酢しょうがを添える。
【いなり揚げ】の三角形の頂点を下に、残り2つの角を左右に置いて口を開き、俵形のすし飯を縦長にして詰めます。横長に詰めると、とじられなくなってしまうので注意!
【関東風のいなりずし】
長方形の油揚げの長さを半分に(正方形に)切って袋状に開き、同様に煮たいなり揚げを使います。すし飯を詰め、袋の余った部分を折り返し、俵形に整えましょう。
★いなり揚げのおいしさで味が決まる!丁寧につくられた肉厚の油揚げを使うのがおすすめ。
このレシピをつくった人
村田 吉弘さん
京都の日本料理店3代目主人。和食がより簡単に、楽しくなるアイデアレシピを数多く提案し、家庭料理のつくり手を応援している。
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