二の重
おせち料理は重箱に詰めることで、ぐっとお正月らしい雰囲気が出ます。難しく考えず、まずは見本どおりに詰めてみましょう。紹介する詰め方「手綱」は、重箱を左奥から右手前へ、斜めに区切るようにして並べていく方法です。
写真: 今清水 隆宏
材料
(つくりやすい分量)
下ごしらえ・準備
料理をバットに並べる
1 でき上がった料理は、汁けをきってバットや皿に並べましょう。下に巻きすを敷いておくと、汁けがよくきれます。
つくり方
重箱の左奥から、斜め半分の位置まで「七福煮」を詰める。ここでは素材ごとブロック別にせず、全種類を混ぜて見せる「乱盛り」という方法で。仕切りのラインには葉らんを立てる。
手前半分のスペースは、さらに斜めに半分に区切って詰める。まず、左側に「鮭の幽庵焼き」を並べる。
右側に「帆立ての黄金焼き」を並べて、菊の葉で仕切る。
残った手前の三角形のスペースに、口直しの「酢れんこん」を詰め、木の芽や柚子の皮を散らす。
《余った料理は冷蔵庫で保存》
今回は、重箱にあまり隙間をつくらず、たっぷりと詰めていきましたが、それでも全部の料理は入りきりません。余った分は、バットや浅めの保存容器に、なるべく重ならないように入れて冷蔵庫へ。元日にいただいたあと、重箱に隙間ができたら補充します。
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一の重
このレシピをつくった人
斉藤 辰夫さん
大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、同校で教職員として日本料理の教授となる。パリ、スイス、ワシントンでも料理に携わる仕事をした国際派の料理家。
その後、エコール辻東京で専任教授を務める。
枠にはまらないユニークで新鮮な発想とわかりやすい指導に、幅広い層のファンがたくさん。現在は東京・国立で料理教室『斉藤辰夫料理スタジオ』を開いているほか、テレビや雑誌、講演などで忙しい毎日を送っている。著書に『煮もの』・『焼きもの』『全プロセスつき!基本の和食!』(ともに主婦と生活社)、『おいしい和食の大事典200』『和英つき 和食の辞典』(ともに成美堂出版)、『斉藤辰夫のいちばんかんたんな和食』(NHK出版)など多数。
現在、『NHK WORLD 』 “DINING WITH THE CHEF“に出演中。
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