手羽元のポトフ
扱いやすい鶏手羽元でつくるシンプルなポトフ。唯一のポイントはアクをしっかり出しきることです。
写真: 吉田 篤史
*1人分
材料
(4人分)
- ・鶏手羽元 16本
- ・たまねぎ 2コ
- ・にんじん 2本
- ・セロリ 1本
- ・塩
つくり方
手羽元1本につき、塩一つまみ(約1g)をまんべんなくふり、手でなじませてバットに並べる。しばらくして余分な水分が出てきたら捨てる。
調味料はこの塩だけなので、ふだんより塩味を強めにし、しっかり全体になじませて、内部まで浸透させる。
たまねぎは芯を残して縦半分、にんじんは皮をむいて縦半分に切る。セロリは筋を取り、葉と茎に分ける。
鍋に1の手羽元と水2リットルを入れ、強火にかける。すぐに水が白濁してくるので、肉と肉を離すように混ぜる。
肉と肉に透き間をあけるイメージで混ぜると、均一に火が通り、アクが出やすくなる。
沸騰を保つ程度に火を弱め、2~3分間煮て、アクとアクがくっついて集まったところで、一度にすくう。細かいアクをていねいにすくいながらそのまま10~15分間煮る。
アクが集まってきたら一気にすくう。アクが出てきたそばから除くと、そのあとに出てきたアクが対流によって鍋底に戻ってしまう。
2を加え、野菜が柔らかくなるまで、45分間ほど煮る。
野菜は大ぶりなまま大胆に加える。セロリの香りが苦手な人は、葉は入れなくても。
《ちょっとこだわりたい人は》
たまねぎをソテーして加えると、さらに奥深い味に。スープに少し色がつき、クローブの香りが漂います。
〈つくり方〉
横半分に切ったたまねぎ1/2コにつきクローブを3本刺し、バター少々を溶かしたフライパンに並べる。途中で水少々を加えて、焼き色がつくまで中火でソテーし、つくり方5でほかの野菜と一緒に加える。
このレシピをつくった人
谷 昇さん
東京・神楽坂にあるフレンチレストランオーナーシェフ。2度フランスへ渡り修業し、帰国後、複数の店でシェフを務めた後に自身の店をオープン。応用しやすい自由なレシピと、歯切れよく明快な解説で人気を集めている。
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