赤飯
せいろや蒸し器を使った赤飯は、米の1粒1粒がふっくらツヤツヤ。温かくても、冷めてもまたよし。
写真: 鈴木 雅也
*もち米を水につけておく時間は除く
材料
(4~6人分)
- ・もち米 カップ3
- ・ささげ 50g
- ・黒ごま 大さじ1
- ・塩
つくり方
もち米はサッと洗ってたっぷりの水に3~4時間つけておく。
ささげはサッと洗ってなべに入れ、カップ5の水を加えて中火にかける。煮立ったら火を弱め、アクが出たら取り除きながら、20~25分間ゆでる。下にボウルなどを置いたざるにあけ、ゆで汁とささげに分ける。ささげはボウルなどに入れ、乾かないようにアルミ箔(またはぬれぶきん)などをかぶせておく。
あとで蒸すので、少し堅めにゆで上げたほうがよい。アクが出た場合は、すくい取ること。
2のゆで汁はカップ1/2を別にとり、塩小さじ2/3を加えて混ぜ、冷ます。
1のもち米の水けをきって別のボウルに入れ、3のゆで汁(塩を加えていないほう)を加え、3~4時間つけておく。色がついたらざるに上げる。
もち米をささげのゆで汁につけておくことによって、米に色をなじませる。
せいろ(または蒸し器)にぬれぶきん(できれば麻布がよい)を敷き、4のもち米を中央をあけてドーナツ状に広げ、ぬれぶきんをかぶせる。
中央をあけることによって、空気の通り道ができるので、おいしく蒸し上げることができる。
たっぷりの湯を沸かして蒸気の上がったなべに5をのせ、ふたをして強火で20分間蒸す。火を止めてもち米をボウルにあけ、3のゆで汁(塩入り)を回しかけて混ぜる。
せいろ内のもち米にゆで汁をふりかけているよりも、一度取り出して混ぜたほうが、蒸し上がりにむらが出ない。これが失敗しないこつ。
せいろに再びぬれぶきんを敷き、6をドーナツ状に広げ、2のささげを全体に散らす。ぬれぶきんをかぶせ、ふたをして強火で約20分間蒸す。
ささげは2回目に蒸すときに散らすと、豆の風味を残したまま仕上がる。
蒸し上がったらサックリと混ぜ、あおいでつやを出す。
黒ごまをいって塩小さじ1/2を合わせ、ごま塩をつくる。食べるときにふりかける。
《ささげ》
秋に収穫され、ビタミンBを多く含む。小豆と似ているが、ささげは小粒で「煮ても腹が割れない」ため、赤飯に用いられることが多い。
このレシピをつくった人
河野 雅子さん
大学で食物学を専攻後、料理研究家になる。4人家族の食事づくりを生かした、家庭的でつくりやすい料理のおいしさに定評がある。
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