アスパラガスのロールケーキ
生地やクリームになじむアスパラガスの風味を存分に堪能できる、斬新なロールケーキです。
写真: 広瀬 貴子
*全量
*焼き上がった生地を冷ます時間、冷蔵庫で生地を落ち着かせる時間は除く。
材料
(30cm×30cmの天板1台分)
- 【ロール生地】
- ・卵 3コ
- ・グラニュー糖 70g
- ・薄力粉 70g
- ・バター (食塩不使用) 20g
- ・グリーンアスパラガス 7本
- ・パイナップル 80g
- ・バター (食塩不使用) 適量
- ・生クリーム (乳脂肪分35~36%) 200ml
- ・グラニュー糖 15g
下ごしらえ・準備
つくる前にしておくこと
1 薄力粉はふるっておく。
2 【ロール生地】のバターはボウルに入れ、底を湯にあてて(湯せん)溶かしておく。
3 天板にオーブン用の紙を天板の高さよりも1cmほど高くなるようにして敷き込んでおく。
4 オーブンは200℃に温めておく。
つくり方
【ロール生地】をつくる。卵とグラニュー糖をボウルに入れ、泡立て器で混ぜながら、底を約60℃の湯にあてて人肌くらいの温度になるまで温める。
湯せんからはずし、ハンドミキサーまたは泡立て器で白っぽくもったりするまで、しっかりと泡立てる。ハンドミキサーの場合、最初は高速で泡立てる。生地をすくって落とすと跡が残るようになったら低速にして30秒間ほど泡立て、大きな気泡を消すようにしてなめらかに整える。
ふるっておいた薄力粉を加え、片手でボウルを回しながら、ゴムべらで底からすくい上げるようにして混ぜ合わせる。
溶かしておいたバターに3の生地を少量加えてよくなじませ、これを3のボウルに戻し入れて混ぜ合わせる。
オーブン用の紙を敷いた天板に4を流し入れる。天板に入れたときに、もったりととどまった状態がベスト。ダラリと流れてしまったら、ふんわりとふくらんだ生地にはならない。
カードなどで厚みが均一になるように生地を広げ、表面を平らにならす。200℃に温めたオーブンで10分間焼く。焼き上がったら側面の紙をはがして網などにのせ、冷ます(巻くまで時間があく場合は、冷めてからラップをかける)。
アスパラガスは根元から4~5cmの堅い部分を切り落とす。根元のほうから1/4くらいまで皮むき器で薄く皮をむき、はかまを包丁で取り除く。
パイナップルはアスパラガスと同じ太さの棒状に切る。
鍋に湯を沸かし、7のアスパラガスを入れ、12分間ほど、サラダなどで食べるときよりも柔らかめにゆでる。湯から取り出して指で持ち上げ、ゆるやかなアーチを描くほどに柔らかくなればよい。
フライパンにバターを溶かし、9のアスパラガスのうち4本を入れ、焼き色がつくまで強火で焼き、冷ます。残りのアスパラガスは包丁で縦に切り込みを入れ、細かいみじん切りにして冷ます。
生クリームをボウルに入れてグラニュー糖を加え、泡立て器またはハンドミキサーでしっかりとツノが立つくらい(八ぶ立て)に泡立てる。みじん切りしたアスパラガスを加え、しっかりと堅く泡立てる(九ぶ立て。持ち上げると泡立て器の中でとどまって落ちない堅さを目安に)。
6の【ロール生地】を裏返して紙をはがし、焼き色がついた面を上にして、再び紙の上に置く。11をのせ、パレットナイフで平らにぬり広げる。縁のほうは気持ち薄めにすると、あとで巻きやすい。
12にバターで焼いたアスパラガスとパイナップルを間隔をあけて彩りよくのせる。巻きやすくするために、手前は4cmほどあけ、奥は10cmほどあけておく。
手前から紙ごと持ち上げ、手前側に置いたアスパラガスとパイナップルをしんにするようにして、向こう側へと巻く。アスパラガスとパイナップルは指でロールの中に押し込むようにして巻いていくとよい。巻き終わったら、紙の上から定規を差し込んで下の紙を引っ張りながらキュッと押さえ、形を整える。巻き終わりを下にして冷蔵庫に入れ、約1時間おいて落ち着かせ、好みの厚さに切り分ける。
うどを使ったいろいろレシピ
このレシピをつくった人
柿沢 安耶さん
野菜の新しい食べ方の提案が注目を集める。「おいしいだけでなく、食べた人が健康になる料理」をモットーとし、農業支援を軸に講演会、食育セミナー、菓子教室、商品開発など精力的に活動中。
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