聖堂式酢豚
聖堂式酢豚はシンプルな調味料でつくる酢豚。6種の具材を合わせた、彩り豊かな一皿です。絶妙なとろみのあんで、素材を包み込みます。
写真: 伊藤 菜々子
*1人分
*1人分
*干ししいたけを戻す時間は除く。
材料
(2人分)
- ・豚肩ロース肉 (2cm厚さ) 150g
- ・干ししいたけ 2枚(15g)
- ・ゆでたけのこ 60g
- ・にんじん 50g
- ・ピーマン 1コ(40g)
- ・ねぎ (白い部分) 5cm
- 【A】
- ・酒 小さじ2
- ・しょうゆ 小さじ2
- ・こしょう 少々
- ・水 大さじ1
- ・溶き卵 1/2コ分
- ・片栗粉 大さじ4
- 【甘酢だれ】
- ・チキンスープ 80ml
- *顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(中華風)を表示どおりに湯で溶いたものでもよい。
- ・砂糖 大さじ2+1/2
- ・酢 大さじ2弱
- ・しょうゆ 大さじ1+1/3
- 【水溶き片栗粉】
- ・水 大さじ2
- ・片栗粉 大さじ1
- ・塩
- ・しょうゆ
- ・揚げ油
- ・ごま油
つくり方
干ししいたけは水で約5時間戻して水けを絞り、軸を除いて半分に切る。
豚肉は片面に格子状に浅く切り込みを入れ、2〜3cm角に切る。ボウルに入れて【A】の材料を順に加え、手でからめて約10分間おく。
豚肉に調味料がよくしみ込むように、片面に切り込みを入れること。
ゆでたけのこは一口大に切り、塩少々を入れた湯でサッとゆでてざるに上げ、しょうゆ小さじ1/2をふる。にんじんは一口大に切って面取りをし、熱湯で5〜6分間ゆでて湯をきる。ピーマンはヘタと種を除き、長めの乱切りにする。ねぎは1.5cm幅の斜め切りにする。【甘酢だれ】の材料と【水溶き片栗粉】はそれぞれ混ぜ合わせておく。
たけのこは下ゆでしてしょうゆで味つけすると、具材の存在感がアップする。
中華鍋(または深めのフライパン)に4cm深さくらいまで揚げ油を注ぎ、中火で150℃に熱する。2の豚肉を1切れずつ入れて4〜5分間揚げ、たけのこを加える。全体がやや色づいてきたら、にんじん、しいたけ、ねぎ、ピーマンの順に加えてサッと混ぜ、網に上げて油をきる。
豚肉は1〜2分間は触らずに揚げたあと、ほぐすようにして火を通す。野菜は短時間で彩りよく素揚げにする。
4の中華鍋の油をあけ、3の【甘酢だれ】を入れて中火にかける。沸騰したら再度混ぜ合わせた【水溶き片栗粉】を少しずつ加えてとろみをつけ、4の豚肉と野菜を戻し入れる。手早くあんにからめ、ごま油小さじ1を加えて混ぜ合わせる。
【水溶き片栗粉】を加えたらすぐにとろみがつくので、豚肉と野菜は手早く混ぜ合わせる。
◆山本さん直伝プロの技!◆
1.各具材にひと手間かけて、存在感をアップさせる。
2.甘酢だれは酢じょうゆ、砂糖、スープでまろやかな酸味に。
3.具材はカラリと油で揚げて、あんと手早くあえる。
◆揚げ油にひと手間!◆
揚げ油に香りをつけると、よりおいしくなります。鍋に油を注ぎ、ねぎの青い部分のザク切り10cm分としょうがの皮2かけ分を入れ、弱火にかけます。ゆっくり熱し、香りがついたらねぎとしょうがを除き、具材を揚げると、ほんのり風味がつきます。
このレシピをつくった人
山本 豊さん
元中国料理オーナーシェフ。素材の味を生かした体にやさしいレシピが好評。実践と文献の研究を通して学んだ奥深い中国料理の知識を伝えている。
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