あじフライ
衣はカリッと香ばしく、あじの身はふんわり柔らか。キリッと爽やかなガリのタルタルで食べるのが野本流です。
写真: 野口 健志
*1人分
*1人分
材料
(2人分)
- ・あじ 4匹(600g)
- 【バッター液】
- ・卵 1コ
- ・小麦粉 大さじ4
- ・水 大さじ2
- ・パン粉 適量
- ・キャベツ (せん切り) 適量
- ・ガリのタルタル 適量
- *全体備考参照。
- ・塩
- ・こしょう
- ・揚げ油
つくり方
あじはウロコがあれば除き、ゼイゴをそぎ取る。胸ビレの付け根に包丁を入れて頭を切り落とす。ワタを除いて流水で洗い、水けを拭く。
背が手前、頭側がきき手側になるように置き、まず頭側から背に包丁で切り目を入れる。切り目に沿って包丁を入れ、少しずつ切り進める。中骨に当たったら、中骨の上をなぞるように切り開く。
身側が下、尾がきき手側になるように置き、尾から中骨と身の間に包丁を入れて切り進め、中骨を切り離す。身側が上になるように置き、腹骨をすき取る。
身側が上、尾がきき手側になるように置く。尾のほうを少し持ち上げ、尻ビレを包丁で押さえて尾のほうを引っ張り、尻ビレを取り除く。
【バッター液】の材料を混ぜ合わせ、バットに入れる。別のバットにパン粉を入れる。4のあじの水けを拭き、塩・こしょう各少々をふる。【バッター液】に入れ、両面によくからめ、パン粉をまぶす。
塩、こしょうをふる前に水けを拭き、くせを抑える。また、うまみが流出しないように、【バッター液】でしっかりとコーティングする。
揚げ油を180℃に熱し、あじ2匹分を入れて2分間ほど揚げる。上下を返し、1〜2分間揚げる。火を強めて温度を上げ、さらに30秒間揚げる。残りも同様に揚げる。器にキャベツ、あじフライを盛り、ガリのタルタルを添える。
最後に火を強めて油の温度を上げると、油ぎれがよくカリッと仕上がる。
◆「ガリのタルタル」の材料(つくりやすい分量)とつくり方
たまねぎ(みじん切り)1/2コ分(100g)は水に15分間ほどさらし、水けをきってボウルに入れる。しょうがの甘酢漬け(市販/みじん切り)50g、ゆで卵(みじん切り)1コ分、たくあん(みじん切り)15g、レモン汁小さじ1、マヨネーズ80g、塩・こしょう各少々を加えて混ぜ合わせる。
◎670kcal(全量) ◎塩分3.9g(全量) ◎5分(たまねぎを水にさらす時間は除く)
◆除いた中骨で骨せんべい◆
フライパンにあじの中骨を入れ、サラダ油をかぶるくらいに注いで弱めの中火にかける。時々上下を返しながら、カリッとするまでじっくりと揚げる。器に盛り、塩少々をふる。
-----
◆野本さん直伝プロの技!◆
1.あじの背開きは、最後に堅い尻ビレを除いて口当たりをよくする。
2.あじにふる塩は衣をつける直前に!身から水分が逃げずに柔らかくなる。
3.衣はしっかりつけて、うまみを閉じ込め、風味よく仕上げる。
このレシピをつくった人
野本 やすゆきさん
大学商学部卒業後、調理師学校に入学し調理師免許取得。
谷中で一番古い家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールにに入校。卒業後、同校アシスタントスタッフを経て独立。
料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネート、料理講師、フードコーディネーター養成スクールの講師、松寿司三代目として寿司屋の経営など、食にかかわるジャンルで幅広く活躍。
つくったコメント