いかの塩辛
胴とワタを使い、胴は乾かしてうまみを凝縮させます。ワタは塩漬けにして生臭さを取るのがポイントです。
写真: 宮濱 祐美子
*全量
*全量
*乾かす時間、塩漬けにする時間、冷蔵庫でねかせる時間、冷凍する時間は除く。
材料
- ・するめいか (鮮度のよいもの) 1ぱい(約300g)
- *ー20℃以下で24時間以上冷凍したもの。調理前にアニサキスがいないか確認すること。専門業者がきちんと冷凍処理したものを選ぶとよい。
- ・塩
- ・酒 適量
つくり方
いかは胴と足がつながっている部分を外し、ワタごと足をゆっくり引き抜く。ワタから墨袋をつぶさないように除き、肝以外の部分を切り落とす。
目の少し上にある漏斗(ろうと:水や墨を排泄する器官)から足を切り離す。
足については「いかの酒いり」などに活用。
胴とエンペラの間の穴に指を入れてエンペラをはがし、胴から頭側の堅い部分を切り落とす。胴の中の軟骨に沿って1枚に切り開き、軟骨を除く。紙タオルで皮を引っ張ってはがし、足側の堅い端を切り落とす。
エンペラと胴の切れ端については「いかの酒いり」などに活用。
網付きバットに胴をのせ、ラップをせずに冷蔵庫で1~2日間おき、一夜干しくらいの干し加減(表面が乾いて白っぽくなる)まで乾かす。
網付きバットのかわりに脱水シートで胴をはさんでもよい。
ジッパー付き保存袋に塩をたっぷり入れ(袋の底が隠れるくらいが目安)、肝をのせる。さらに肝が完全に隠れるまで塩をたっぷり加える。4のいかの胴を乾かす間、冷蔵庫におく。
酒適量を入れたバットに肝を取り出し、塩を洗い流して汁けを拭く。薄皮に切り目を入れ、包丁の背で中身をしごき出す。
胴は長さを半分に切り、繊維と垂直に4~5mm幅に切ってボウルに入れる。6の肝を加え、よくあえる。肝に残った筋があれば除く。冷凍用保存袋2枚に小分けして平らにする。冷蔵庫で1日ねかせてから、さらに冷凍庫で1日以上冷凍する。自然解凍して食べる。
◎いかの目利き
新鮮なものは、目に張りがあり、胴に弾力と透明感がある。
●食べごろ 1日以上冷凍してから。
●保存 冷凍庫で約3週間。
(解凍後は清潔な保存容器に移し、清潔な箸で1日1回かき混ぜれば、冷蔵庫で約1週間保存可能)
◆塩辛で除いた部分のエコレシピ◆
いかの酒いり
このレシピをつくった人
島津 修さん
東京・豊洲市場の水産仲卸店の3代目。家業の傍ら、東京都内で、魚の扱い方やおろし方、食べ方が学べる体験型料理教室を主宰する。料理好きの間で評判になり、予約がなかなかとれないほど人気に。
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