森のクリスマスケーキ
バタークリームをたっぷり使った“切り株形”のブッシュ・ド・ノエル。軽やかで上品な口当たりです。
写真: 今清水 隆宏
*全量
*ビスキュイを冷ます時間は除く。
材料
(30cm×30cmの天板1枚分)
- 【ビスキュイ】
- ・卵 6コ
- ・砂糖 120g
- ・薄力粉 60g
- ・ブランデー 大さじ1
- 【バタークリーム】
- ・卵 3コ
- *新鮮で殻にひび割れのないものを使う。
- ・砂糖 100g
- ・バター (食塩不使用) 200g
- ・ショートニング 70g
- ・ブランデー 大さじ1
- ・製菓用チョコレート (スイート) 80g
- 【飾り用】
- ・ミルクチョコレート 適量
- ・粉砂糖 適量
下ごしらえ・準備
天板にロール紙を敷き込む
1 ロール紙を2枚重ね、天板より大きめに切る。四隅に放射状の切り込みを入れ、天板に敷き込む。切り込みを生かして角をつくり、縁に立ち上がりをつくる。
2 オーブンは180℃に温めておく。
3 バタークリーム用のバターは室温に戻し、柔らかくしておく。
4 バタークリーム用チョコレートは湯せんにかけて溶かしておく。
飾り用のチョコレートを削る
5 チョコレートは、削りやすい堅さに室温で戻す。溶けないように手袋をはめて押さえ、セルクル型やナイフで削る。
つくり方
卵は卵白と卵黄に分け、それぞれボウルに入れる。卵白に砂糖の半量を加え、ハンドミキサーで、つやが出て軽くツノが立つくらいまで泡立てる。堅く泡立てすぎないこと。
卵黄に残りの砂糖を入れ、ハンドミキサーの羽根全体を使って、もったりとするまでよく泡立てる。
1の卵白の半量を2に加え、ゴムべらを前へ押し出すようにしてサックリと混ぜる。薄力粉をふるい入れ、粉が見えなくなるまで混ぜたら、残りの卵白を加え、軽く混ぜる。
ロール紙を敷いた天板の中央に3を流し入れ、カードを使って対角線上に生地を四隅まで広げる。縁のほうを中央より少し盛り上げるようにしながら、カードで表面をならす。180℃のオーブンで18~22分間焼く。
焼き上がったら天板ごと裏返して、ロール紙を1枚はがす。再び天板をかぶせて蒸らしながら冷ます。
冷めたらロール紙をはがし、ブランデーと水大さじ1を混ぜたものをはけでぬる。ひっくり返し、裏面にも同様にぬる。【ビスキュイ】表面の焼き色は、特にはがさなくてよい。
ボウルに卵と砂糖を入れ、ハンドミキサーの羽根全体を使い、空気を抱かせるようにしっかり泡立てる。
別のボウルで、バターとショートニングを全体が白っぽくなるまで練り混ぜる。
7とブランデーを加え、ハンドミキサーで泡立てる。全体が白っぽく、ふんわりとしてきたら溶かしたチョコレートを加え、しっかりと混ぜる。
【ビスキュイ】の表面に定規などをあて、約4cm幅に切る。
表面に【バタークリーム】の半量を均一にぬり広げ、端の1本を巻く。
回転台にのせた皿の中央に置き、1本ずつ渦巻き状に巻きつけていく。全部を巻き終えたら、巻き終わりの端を斜めに切り落とす。透き間も埋め、全体をきれいな丸形に整える。
残りの【バタークリーム】を中央にのせ、パレットナイフで全体にぬり広げる。側面にフォークを使って筋目をつける。
メレンゲきのこなどの飾りをのせる。削ったチョコレートをのせ、粉砂糖を茶こしでふる。
【つくり方の手順と上手につくるポイント】
◆ビスキュイをつくる◆
ビスキュイは前日に焼いて冷ましておくとよい。
◆バタークリームをつくる◆
ハンドミキサーで、空気を抱かせるようにして全体がなめらかになるまで泡立てるのが、軽く仕上げるコツ。
◆組み立てる◆
バタークリームがだれてきたら、冷やして少し堅くすると作業しやすい。
このレシピをつくった人
山本 麗子さん
20代でフランスをはじめヨーロッパ各地で料理とお菓子を食べ歩き、その後は中国やアジア各地で中華料理屋エスニック料理の研究を重ねる。現在は自然豊かな長野県で、料理教室を主宰している。
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