セミドライトマトのオイル漬け
低温のオーブンでゆっくりと水分をとばし、オリーブ油に漬けて保存しましょう。オイル漬けなら戻す手間なく、油も使えて重宝します。
写真: 鍋島 徳恭
*全量
*全量
*冷ます時間は除く。
材料
(つくりやすい分量/約カップ3できる)
- ・ミニトマト 1kg
- ・粉砂糖 約大さじ2
- ・塩 (粒の細かいもの) 小さじ2
- ・オリーブ油 約カップ2
つくり方
オーブンは110℃に温める。ミニトマトは洗ってヘタを除き、水けを拭いて4等分のくし形(または縦半分)に切る。
トマトの断面を上にして、天板に並べる(家庭用のオーブンの天板なら、約2枚分になる)。茶こしなどで粉砂糖を全体にふる。
粉砂糖には、トマトを脱水させて糖度を上げる役割がある。天板がこのくらい白く見えるように、しっかりとふる。
110℃のオーブンで10~15分間焼き、トマトの表面に照りが出たら一度取り出し、塩を全体にふる。
再び110℃のオーブンで30〜40分間、水分がとんでしわが出るまで焼く(天板2枚分を一度に焼く場合は、途中で段の上下と天板の向きを変えるとよい)。天板にのせたまま、完全に冷ます。
清潔なガラスの保存容器に入れ、トマトがかぶるまでオリーブ油を注ぐ。好みでローリエやローズマリー(生)などを適量加えても。
●保存
冷蔵庫で約2週間。
◆セミドライトマトのオイル漬け活用法◆
トマトのうまみ成分は、しょうゆやみそなどと同じ「グルタミン酸」。だから、和食とも相性抜群。漬けた油は、風味づけにも、調理にも。
◎ブルスケッタに
フランスパンの断面に、にんにくをこすりつけて焼き、セミドライトマトのオイル漬けを油ごとのせる。バジルをちぎってあしらう。
◎そうめんに
ゆでて冷水で冷やしたそうめんを器に盛って、セミドライトマトのオイル漬けを油ごとのせる。トマトソースをかけ、細ねぎ(小口切り)を散らす。
◎カルパッチョに
好みの刺身を器に並べ、セミドライトマトを漬けたオリーブ油をかける。セミドライトマトを細かくたたいてのせ、細ねぎ(小口切り)を散らす。
◎目玉焼きに
フライパンに、セミドライトマトを漬けたオリーブ油を薄くひいて目玉焼きを焼く。器に盛ってセミドライトマトをのせ、しょうゆをかける。
◎冷ややっこに
豆腐にセミドライトマトのオイル漬けを油ごとのせ、粗塩をふる。
このレシピをつくった人
松田 美智子さん
都内で料理教室を主宰。惣菜からもてなし料理、保存食まで、和洋中のジャンルを超えて幅広く指導。鍋料理の本も執筆。テーブルウェアの開発などにも携わる。
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