モロッコ料理のワンプレート
モロッコといえば、クスクスの料理。蒸し煮にして素材の味をグンと引き出した野菜や肉、スープを、バターで味つけしたクスクスにたっぷりかけます。
写真: 安彦 幸枝
材料
- 【鶏肉と野菜の蒸し物】*2人分
- ・鶏もも肉 1枚(200g)
- ・キャベツ 1/4コ(200g)
- ・たまねぎ (大) 1/2コ(150g)
- ・にんじん (小) 1本(70g)
- ・生しいたけ 2枚(60g)
- ・にんにく (つぶす) 1かけ分
- ・パクチーの根 1本分
- 【A】
- ・クミンパウダー 小さじ1/4
- ・コリアンダーパウダー 小さじ1/4
- ・塩
- *できれば海水からつくられたもの。
- ・黒こしょう (粗びき)
- ・オリーブ油 大さじ3
- *できればエクストラバージンオリーブ油がよい。
- 【簡単クスクス】*2人分
- ・クスクス 120g
- *世界最小のパスタ。モロッコやチュニジアなど、北アフリカ発祥。蒸してバターとからめ、スープやソース状のものと混ぜながら食べる。
- ・バター (食塩不使用/薄切りにする) 20g
- ・熱湯 120ml
- ・塩 1つまみ
- *できれば海水からつくられたもの。
- ・オリーブ油 大さじ1
- *できればエクストラバージンオリーブ油がよい。
- 【アリッサソース】*つくりやすい分量
- ・クミンパウダー 大さじ1
- ・コリアンダーパウダー 大さじ1
- ・パプリカパウダー 大さじ1
- ・カイエンヌパウダー 大さじ1
- ・にんにく (すりおろす) 3~4かけ分
- ・塩 小さじ2
- *できれば海水からつくられたもの。
- ・オリーブ油 カップ1/3
- *できればエクストラバージンオリーブ油がよい。
- 【ゆで卵のピクルス】*つくりやすい分量/全体備考参照。
- ・卵 4コ
- 【ピクルス液】
- ・水 カップ3/4
- ・米酢 90ml
- ・砂糖 大さじ1+1/3
- ・塩 大さじ1
- ・にんにく 1かけ
- ・赤とうがらし 1本
- ・ローリエ 1枚
- ・黒こしょう 適量粒
- ・ハーブ (生) 適量
- *フェンネルやタイムなど好み のものでよい。
つくり方
キャベツは2等分、たまねぎは4等分のくし形に切る。にんじんは縦に二つ割りにする。しいたけは石づきを取り、四つ割りにする。鶏肉は食べやすい大きさに切り、全体に塩・黒こしょう各少々をふる。
厚手の鍋に鶏肉を入れ、キャベツ、たまねぎ、にんじん、しいたけをのせる。【A】をふり入れて塩・黒こしょう各少々をふり、にんにくとパクチーの根を加える。オリーブ油を回し入れ、水カップ1/2を注ぐ。
ふたをして中火にかけ、蒸気が上がったら弱火にして約15分間、にんじんに火が通るまで蒸し煮にする。
耐熱ボウルや鍋にクスクスと塩を入れて熱湯を注ぎ、ふたをして約5分間蒸らす。
バターを加え、手でつぶしながら全体になじませる。オリーブ油を加え、混ぜ合わせる。
熱いので注意。木べらでつぶして混ぜてもよい。
すべての材料を混ぜ合わせる。
2日間以上おくと味がまとまり、コクが出る。
◎涼しい場所で約1か月間保存可能。
器に【簡単クスクス】を盛り、3の鶏肉と野菜を汁ごとかける。【アリッサソース】を好みの量かけ、パクチー(分量外)を添えてパプリカパウダー(分量外)適量をふる。ゆで卵のピクルス(全体備考参照)を添えてもよい。
【鶏肉と野菜の蒸し物】
◎エネルギー:470kcal(1人分) ◎塩分:1.7g(1人分) ◎調理時間:30分
【簡単クスクス】
◎エネルギー:370kcal(1人分) ◎塩分:0.2g(1人分) ◎調理時間:10分
【アリッサソース】
◎エネルギー:650kcal(全量) ◎塩分:11.9g(全量) ◎調理時間:5分
【ゆで卵のピクルス】
◎エネルギー:310kcal(全量) ◎塩分:3.0g(全量)
◎調理時間:15分/ピクルス液とゆで卵の粗熱を取る時間、味をなじませる時間は除く。
《つくり方》
1、〈ピクルス液〉の材料をひと煮立ちさせて火を止め、ハーブを加えて粗熱を取る。卵は水から中火にかけ、沸騰したら7分間ゆで、粗熱を取る。
2、 保存瓶に殻をむいたゆで卵を入れ、〈ピクルス液〉を注ぐ。一晩おき、味をなじませる。卵を2等分にし、〈ピクルス液〉のハーブと盛る。
●白身が堅くなるので、2〜3日間で食べきるとよい。
◆クミンパウダー◆
ほろ苦く強い芳香のあるスパイス。カレーに必須。
◆コリアンダーパウダー◆
パクチーの種子を粉末にしたスパイス。爽やかな香りが特徴。
◆パプリカパウダー◆
甘みとほのかな苦みがあり、煮込み料理に使用。
◆カイエンヌパウダー◆
赤とうがらしが原料で辛みが強い。カレー、チリソース、キムチに。
このレシピをつくった人
有元 くるみさん
高知県在住。服飾デザイナーやカフェのオーナーを経て、料理研究家に。現在は旅をテーマにした料理教室やワークショップを開催。生産者とのつながりを大切にし、高知の食材を生かした季節感あふれる料理が評判を呼ぶ。
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