豆腐の土佐揚げ
香りよくジュワッと揚げたお豆腐にア~ツアツのおだし。もみじおろしもピリッときいて、五臓六腑が温まります。
写真: 原 俊彦
*1人分
*豆腐の水けをきる時間は除く。
材料
(4人分)
- ・絹ごし豆腐 1丁
- ・卵白 1コ分
- ・削り節 (粗削り) 適量
- 【A】
- ・だし 180ml
- ・みりん 大さじ2
- ・しょうゆ 大さじ1
- ・うす口しょうゆ 大さじ1
- ・細ねぎ 適宜
- ・もみじおろし 適宜
- *大根おろしにいちみとうがらしを混ぜる
- ・小麦粉
- ・揚げ油
つくり方
豆腐は4つから6つに切る。紙タオルを敷いたまな板などに豆腐をのせ、豆腐の上面にも紙タオルをのせる。約10分間傾けておき、水けをよくきる(コツ1)。
卵白はガーゼなどを使ってボウルの中に裏ごしする。細ねぎは小口切りにする。
1の豆腐に小麦粉をまんべんなくまぶし、2の卵白にくぐらせ、削り節を全体にまぶす(コツ2)。
【A】を鍋に合わせ、ひと煮立ちさせる。
揚げ鍋にたっぷりの揚げ油を入れて約160℃に熱し、3の豆腐を3~4コずつ入れ、火力を強めて約170℃にする。豆腐の表面がきつね色になったらはしで返し、順に四面を揚げる(コツ3)。紙タオルなどにとって油をきる。残りの豆腐も同じように揚げる。
器に5の豆腐を1つずつ入れ、4をはる。豆腐の上に細ねぎを等分に盛り、もみじおろしを天盛りにする。
《プロのコツ1》
豆腐は切り分けてから水けをきる。
豆腐の水けは表面の水分がなくなるまでしっかりきること。短時間で均等に豆腐の水けをきるには、あらかじめ切り分け、紙タオルを敷いて傾けた台におくとよい。
《プロのコツ2》
削り節は削りの粗いものを。
揚げ衣になる削り節は、削りの粗い大きなものを使うほうがおいしい。乾燥しているので豆腐に余分な油を吸わせず、また揚げることで香りも豊かになる。
《プロのコツ3》
160℃で豆腐を入れ徐々に温度を上げる。
長時間揚げると豆腐にすが入り(泡のような穴があき)、風味が落ちる。160℃で揚げはじめ、火力を強めて短時間で揚げる。いじりすぎると衣が破れるので、3~4回返す程度にする。
《プロのコツ「揚げ油の扱い」》
揚げ油のコツは、素材と調理法にかなった適正な油の温度で揚げること。棒状の高温度計で油の中心部より少し上を測れば確実ですが、野菜くずを落としても温度の見当はつきます。短冊形に切ったにんじんを例に、油の温度を知る目安を紹介します。
●140~150℃
底に沈んで、泡がゆっくりと浮かぶ。
●160~170℃
中ほどまで沈んで、泡が素早く上がる。
●180℃
沈まずに、表面でピチピチと泡が上がる。
また、一度にたくさんの食材を入れると、油の温度が急激に下がります。油の量は多めにして、適量を保ち、少量ずつ揚げましょう。油から上げたあとは、バットの縁などに斜めに立てかけて余分な油を落とします。
油を使い終わったら熱いうちにこして保存容器に移し、ふたをして暗い場所で保存しましょう。
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