梅干し
完熟梅を使ってつくる梅干し。梅の重量の20%とたっぷりの赤じそを使い、濃く色づけるのが大原さん流。梅がきれいに発色するだけでなく、赤じその抗菌作用で、保存性も高まります。たっぷりの日光に当てて、ふっくらと仕上げます。
写真: 内藤 貞保
つくり方
赤じそは葉をちぎってよく洗ってから、ざるに上げて水けをきる。ボウルに移し半量の粗塩をもみ込む。
黒っぽいアクの汁が出るまでよくもみ込んだら、ギュッと絞る。
ボウルをきれいにして絞った赤じそを戻し入れ、残りの塩でもう一度同じようにもみ込む。再び出てきたアクを捨てる。
再度ボウルをきれいにして、絞った赤じそを入れる。白梅酢カップ1を注いでほぐすときれいな赤紫色になる(赤梅酢)。
清潔な保存瓶に、【漬けていた梅】を残りの白梅酢ごと入れる。ほぐした赤じそを赤梅酢ごと入れ、【梅】の上にまんべんなく敷き詰めて、梅酢に浸っている状態にする。
このあとも室内の暗く涼しい場所に置いて梅雨明けを待つ。
梅雨が明け、3日間以上晴天が続く予報が出たら干しはじめる。保存瓶から梅を取り出し、ざるに間隔をあけて並べる。赤じそも梅酢を軽く絞ってざるに広げて3日間天日干しする。日中、一度裏返してまんべんなく日光に当てる。夜は室内に取り込む。
3日目の日中は保存瓶の赤梅酢にも日光を当てて取り込む。梅だけは一晩だけ夜も出したままにして、夜露に当てる。
保存瓶に梅干しと赤じそを戻して保存する。干してすぐ食べられるが、年明けぐらいからが食べ頃。
梅干し、赤じそ、赤梅酢が完成!
◆使う梅について◆
梅干しには黄色く完熟した梅を使う。まだ青い部分のある堅い梅の場合はそのまま完熟するまで室内に置き、黄色く熟すのを待つ。
◆塩漬け(白梅漬け)◆
完熟梅を使って梅酢をたっぷり上げましょう。保存袋で漬けるから気軽、13%と低塩分ですが様子が見えるので管理も楽に。
このレシピをつくった人
大原 千鶴さん
京都・花背の名料亭で生まれ、里山の自然に親しみながら和食の心得や美意識を育む。料理研究家、また二男一女の母として培った、家庭的かつ美しい料理に定評がある。
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