たこ豆ご飯
初夏が旬のたこをたっぷり入れた豆ご飯。桜色のたこに鮮やかな緑の豆で、目にもうれしい、上品な一品です。
写真: 今清水 隆宏
*1人分
*1人分
*米を炊く時間は除く。
材料
(3~4人分)
- ・米 360ml(2合)
- ・ゆでたこの足 1本(120g)
- ・グリンピース (さや付き) 180g
- ・塩
- ・水
つくり方
米はよく洗ってざるに上げ、約15分間おく(洗い米)。
ゆでたこの足は薄切りにする。
グリンピースはよく洗い、さやから豆を取り出す。さやはとっておく。ボウルに豆を入れ、塩小さじ2をふってよく混ぜ、4~5分間おく。
塩をふり混ぜることで薄皮に小さな傷がつき、早くゆで上がる。
鍋にグリンピースのさや、水カップ3を入れて火にかけ、沸騰したらアクを取り、弱火にして3~4分間煮る。ざるに紙タオルを敷いて煮汁をこし、冷ます。
さやをゆでて、豆のうまみを引き出す。ご飯を炊く水のかわりに使うので、冷ましておくこと。
鍋に熱湯を沸かし、3の豆を入れて1~2分間ゆでる。火を止めて鍋に水を少しずつ加えながらゆっくりと冷まし、完全に冷めたらざるに上げて水けをきる。
湯は沸騰させすぎずに豆が少し揺れる程度の火加減にしてゆでる。急激に冷ますとグリンピースにしわが寄りやすくなるので、水は少しずつ加えること。余分な塩分も抜ける。
炊飯器の内釜に1の洗い米、4の煮汁を2合の目盛りまで入れ、塩小さじ1/4を加えてよく混ぜる。2のたこを上に並べて普通に炊く。炊き上がったら5の豆を加えて混ぜる。
たこは混ぜ込まず米の上に並べて炊く。豆は炊き上がってから加え、たこと一緒に混ぜる。
グリンピースのさやを煮出した汁で炊くから、豆の味が存分に味わえます。豆は一緒に炊き込まずに、ゆでてあとから混ぜ込むので、鮮やかな色合いに仕上がります。また、グリンピースは少し堅めにゆでると、「春の味」という青々しさを楽しめます。
このレシピをつくった人
斉藤 辰夫さん
大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、同校で教職員として日本料理の教授となる。パリ、スイス、ワシントンでも料理に携わる仕事をした国際派の料理家。
その後、エコール辻東京で専任教授を務める。
枠にはまらないユニークで新鮮な発想とわかりやすい指導に、幅広い層のファンがたくさん。現在は東京・国立で料理教室『斉藤辰夫料理スタジオ』を開いているほか、テレビや雑誌、講演などで忙しい毎日を送っている。著書に『煮もの』・『焼きもの』『全プロセスつき!基本の和食!』(ともに主婦と生活社)、『おいしい和食の大事典200』『和英つき 和食の辞典』(ともに成美堂出版)、『斉藤辰夫のいちばんかんたんな和食』(NHK出版)など多数。
現在、『NHK WORLD 』 “DINING WITH THE CHEF“に出演中。
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