お雑煮
お正月はごちそうを用意されるでしょう。そのうえで、何かつくるなら、お正月らしいものを、一つでも二つでも手づくりして。どうぞ、家族それぞれ、わが家のお雑煮でお正月をお祝いください。
写真: 澤井 秀夫
*1人分
*1人分
*昆布を水に浸しておく時間は除く。
材料
(2人分)
- ・丸餅 2コ
- ・大根 約3cm
- ・にんじん 約4cm
- *あれば金時にんじん。
- ・里芋 2コ
- ・米のとぎ汁 適量
- ・鶏もも肉 60g
- ・みつば 4~6本
- ・昆布 (10cm四方) 1枚
- ・白みそ 90g
つくり方
大根、にんじんはそれぞれきれいな丸になるように皮をむき、大根は6~7mm厚さに切る。にんじんは1cm厚さに切る(日の出にんじん)。大根は梅花形にむいてもよい。里芋は小ぶりなものを選び、面取りしながらきれいにむく。
大根、にんじんは鍋に入れてかぶるくらいの水を加え、中火にかけて柔らかくなるまで20分間ほどゆでる。水にとり、水に浸したまま、冷蔵庫におく。里芋は別の鍋に入れてかぶるくらいの米のとぎ汁を加え、中火で柔らかくなるまで20分間ほどゆで、水にとって洗い、水けをきって冷蔵庫におく。
昆布を水カップ4に1時間以上浸し、昆布は取り出しておく。
鶏肉は1人分3切れほどになるように切り、みつばは丸く結ぶ。
3の昆布だしカップ2を鍋に入れ、餅を加えて中火にかける。少しおいてから、にんじん、大根、里芋、鶏肉を入れ、餅が煮えて、材料に火が通れば、白みそを溶き入れる。
野菜はすぐには熱くならない。きちんと芯まで熱くなるように、ゆっくりと時間をかけて温める。昆布だしの残り半量は、冷蔵庫で保存し、翌日のお雑煮などに使える。
椀(わん)に、にんじん、大根を敷き、餅をのせ、鶏肉を入れて、里芋、にんじん、大根を飾り、汁でサッと温めたみつばを添える。5の汁をはってすすめる。
【丸餅、角餅】
お雑煮のお餅には丸餅と角餅があり、ごく大まかにみると、岐阜県の関ケ原あたりを境に、西日本では丸い餅を、東日本ではのし餅を切った四角い角餅を用いることが多い。
このレシピをつくった人
土井 善晴さん
おいしいもの研究所代表。長年にわたる多様な食の経験から、和食文化の伝統を踏まえた一汁一菜を提案。新しい発想で料理を楽しくするきっかけをつくったと評価され、2022年度 文化庁長官表彰に選ばれる。各大学にて教授、講師も務める。
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