ミニッツ・ビーフシチュー
こま切れ肉を使って短時間で仕上げた絶品シチューです。まろやかで深みのある味わいは、寒い季節にぴったりの一品です。
写真: 白根 正治
*1人分
*1人分
材料
(2人分)
- ・牛こま切れ肉 400g
- 【ブールマニエ】*ソース類のとろみづけ。フランス料理で使われるテクニック。
- ・小麦粉 大さじ1強(10g)
- ・バター 10g
- 【A】
- ・赤ワイン カップ1
- *中甘口のワインがよい。
- ・トマトジュース カップ3/4
- ・中濃ソース 大さじ2強
- ・板チョコレート (ビター) 4g
- 【B】
- ・にんじん 1/4本分(50g)
- *食べやすく切って下ゆでしたもの。
- ・じゃがいも 1/2コ分(45g)
- *食べやすく切って下ゆでしたもの。
- ・ペコロス 4コ(90g)
- *小型のたまねぎ。
- ・マッシュルーム 2コ(50g)
- ・ミニトマト 2コ
- ・ブロッコリー 1/3コ分(70g)
- *食べやすく切って下ゆでしたもの。
- ・塩
- ・黒こしょう (粗びき)
- ・小麦粉
- ・サラダ油 少々
- ・バター 20g
つくり方
牛肉は長ければ切り、4~5枚を繊維の方向をそろえて豚カツ用の肉くらいの大きさに広げる。片面に塩・黒こしょう各少々をふり、小麦粉を薄くまぶす。長いほうの辺を2辺とも約1cm内側に折り曲げ、短いほうの手前からクルクル巻く。表面に小麦粉少々をまぶす。
◆こま切れ肉を巻く◆
こま切れ肉を巻くことで塊肉のようなボリューム感が出るのはもちろん、火の通りも早く、食感は柔らかいままなので満足感が大きい。肉にふる小麦粉は接着剤の役割をする。
厚手のフライパンにサラダ油少々を入れて強火で熱し、1の巻き終わりを下にして並べる。表面に焼き色がつくように肉を転がしながら焼き、こんがり焼けたらバットに取り出す。
◆肉は強火で焼く◆
巻き終わりを下にして焼くことで、肉がはがれにくく焼きやすい。表面を焼き固めるように強火で一気にこんがり焼き、風味を加える。弱火で焼くと肉がはがれてくるので注意。
耐熱皿に【ブールマニエ】の小麦粉を広げ、ラップをせずに電子レンジ(600W)に1~2分間かけ、ボウルにざるを重ねてふるう。小麦粉が温かいうちにバターを加え、へらで混ぜる。
電子レンジで小麦粉の水分をとばし、ざるでふるって仕上がりの舌ざわりをなめらかにする。
2のフライパンに【A】を入れて強火にかけ、沸いたら火を止める。3を加えて全体を混ぜ、中火で煮る。とろみがついたらバター20gを加え、少し煮詰めたら2の牛肉を戻し入れる。スプーンでソースをかけながら全体をなじませ、【B】を加えて10分間煮る。
◆肉を焼いたフライパンでソースをつくる◆
フライパンに残った肉のうまみもソースに利用。肉に火を入れすぎると堅くなり、形もくずれやすくなるので、ソースの仕上げに肉を戻し、表面にソースをかけながら全体をなじませる。
ミニトマトを加えて火を止め、耐熱皿(直火にかけられるもの)に移し、ブロッコリーを添える。食べる直前に器ごと温め直すとよい。
■【骨】に良いとされる食材
にんじん[β-カロテン]
■【脳】に良いとされる食材
ペコロス[ケルセチン]
このレシピをつくった人
大宮 勝雄 さん
フランス、イギリス、ニュージーランドで研さんを積み、その経験を生かしたアイデア豊かな洋食が人気。東京・浅草の仲見世通りの近くに洋食レストランをオープンして40年になる。
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