万願寺とうがらしのスパゲッティ
大きくて肉厚、甘みのある万願寺とうがらしをイタリアンでいただきます。
写真: ハリー 中西
*1人分
*昆布だしをとる時間は除く。
材料
(2人分)
- ・スパゲッティ (1.6mm) 160g
- ・万願寺とうがらし 2本
- *なければ、伏見とうがらし、ししとうがらしなどでもよい。
- ・ちりめんざんしょう 大さじ2
- ・エクストラバージンオリーブ油
- ・木の芽 適量
- ・昆布 (20cm角) 1枚
- ・塩
つくり方
昆布は表面の汚れをふいてパスタ鍋に入れ、水2~2.5リットルをはる。一晩(約8時間)おいて、昆布だしをとり、昆布を取り出す。
時間がない場合は、水から昆布を入れて火にかけ、沸いたら昆布を取り出す。
万願寺とうがらしは種を抜き、輪切りにする。
フライパンにエクストラバージンオリーブ油大さじ1、2を入れ、塩少々、水約大さじ1をふる。中火にかけ、ふたをして焦がさないように蒸し焼きにする。
サッと蒸し焼きにすることで、万願寺とうがらしの甘み、うまみが凝縮するとともに、香ばしくなる。
1に水の量の約1%の塩を加えて火にかけ、スパゲッティをゆでる。ゆで上げたらスパゲッティをざるなどに上げ、ゆで汁はボウルにとっておく。しっかりとスパゲッティの水けをきって、鍋に戻し入れ、3、ちりめんざんしょうを加えてよく混ぜる。このときぱさつくようなら、取り分けておいたスパゲッティのゆで汁少々を加える。
昆布だしでスパゲッティをゆでると、ピカピカ、ツヤツヤにゆで上がる。また、うまみがあるので、塩の分量を控えめにできる。
スパゲッティを鍋に戻して具を混ぜると、鍋に残ったでんぷん質と熱で、よく具がからむ。残ったゆで汁は、ねぎや溶き卵を加えてスープにするとおいしい。
温めておいた器に盛り、たっぷりの木の芽を散らし、エクストラバージンオリーブ油少々をふる。
【万願寺とうがらし】
京都北部の万願寺周辺で栽培され、6月~8月ごろが最盛期。長さは15cmほどと大きく、肉厚で柔らかい。辛み成分はなく、甘くて風味がよい。
京料理では、煮たり焼いたり、天ぷらにしたりする万願寺とうがらし。味の濃いものや油を使ったものとの相性が抜群。ちりめんざんしょうを合わせることで、味にアクセントをもたらすとともに、ちりめんざんしょうの濃い味を緩和し、万願寺とうがらしの甘さを生かす。
このレシピをつくった人
笹島 保弘さん
京都のイタリア料理店のシェフ。関西のイタリア料理店数軒で修業した後、京都市内にイタリア料理店を開店。正統派イタリア料理と京都の食材を組み合わせたメニューで人気を博している。
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